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日常のあれこれ

NEWSWEEK '10 4.7

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2010年 4/7号 [雑誌]

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「中国の台頭は過去の帝国の例とは違って世界を脅かすものではない、という姿勢をアピール。中国が重視するのは「(台湾やチベットなど)革新的で重要な国益だけだ」「1万年経とうとも、他国を侵略することはない」」
「政府を信頼するかの75%は経済によって決まる」
「所得水準が同じになっても価値観までおなじになるわけではない。新興中流層はさまざまな矛盾を抱えている。何かと騒々しいが、政治的な対決は避ける。グローバル化を支持する一方で強力な愛国主義者でもある。自国の台頭を誇らしく思っているが、昔に逆戻りするのではないかと案じてもいる。徹底した個人主義のくせに、政府の助成金をあてにする。そして、社会問題に関しては保守的だ。こうした「未来のエリート」の多くは、経済成長をもたらしさえすれば、独裁政権でも民主的に選ばれた政府でも、どちらでもいいと考えているようだ。そして今では、中国のような統制型国家のほうがアメリカより高い経済成長を遂げている。」「この10年で、政治的自由が経済的自由の必要条件だという欧米の考えは、新興国にとって信憑性のないものとなった。経済面でも政治面でも欧米の影響力が衰える一方で、新興国のモデルが反映と安定を築き始めたからだ。」「例えば中国では、豊かな生活を送る若い世代ほど自意識過剰でリスクを恐れない。そういう人たちがリーダー的な立場に立つようになっている。彼らは貿易や資源獲得、外交といった分野で国益を守るよう政府に強く働き掛けるだろう。」
ギリシャ人は未知なる美しいものに驚嘆できる感性をもって神秘の世界を探求した。想像力豊かに世界を探求しようとする衝動こそギリシャ文明の本質なのかもしれない。」
「登場人物が他人に罪をなすりつけたことはいずれバレると、私たちは決め付ける。モラルの曖昧さは暴力そのものより危険で、文学や映画の多くが「善は悪に勝つ」(実生活ではそうはいかなくても)とうたう社会に生きているせいかもしれない。」「1930年代には、ハリウッドの倫理規定で犯罪者や殺人者に同調する表現が禁じられていた。時代が変わるにつれ、深みがあって魅力的ですらあるキャラクターも登場してきたが、風紀はしっかり守られていた。法の裁きが下らなくても宇宙の法則で因果は巡る。」

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「アメリカ人は全員移民の子孫なのだから」
「経済学者が実世界の人間の行動を理論化しようとすると、いつも情報の不完全さという問題にぶつかるからだ。「データは常に限られていて、理解できたと思っても、それを疑う理由は山とある」一方、バーチャルな世界では「データは完璧にそろっている。SNSではユーザーの身元がはっきりしているから、性別や年齢やあらゆる基準から分析できる」「税金が上乗せされた際の拒絶反応はm15〜20歳の男性よりも35歳以上の女性のほうが小さいことが分かるかもしれない。こんなこと、実世界では確認できない。」「ネット上のバーチャル市場で人間の行動を研究するというアイディアは、学会でも注目され始めている。バーチャル経済研究ネットワークを創設したヘルシンキ情報技術研究所のビリ・レフドンビルタは、こうした研究によって、社会的要因が経済的な意思決定に及ぼす影響についての理解が深まると考えている。このモデルに欠点があるとしたら、ネット上でバーチャルペットの育成に励んでいるような人々は、必ずしも実世界における多数はとは言えないことだ。」