Bi-Bo-6

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日常のあれこれ

「都市にひそむミエナイモノ展 Invisibles in the Neo City」 - Sushi Tech Square

sushitech-real.metro.tokyo.lg.jp

 

安定のスシテックにて。現代社会(都市生活)の欺瞞や矛盾にしっかりと切り込む主題設定への信頼は厚い。

3月は仕事上身動きできないので、会期後半ギリギリのタイミングで無理に時間を作って行ったけどその甲斐はあった。ちなみに口コミを見るとICCと被る展示もあるようで、やはり同じ路線ということで初台によく行く人にもおすすめしたい。

 

本展のフィールドは「"見えない"テクノロジーやカルチャーが(私達にとっては"知らない"うちに)実装された都市のすがた」といったものだったと思う。ハードウェアの時代である20世紀には、テクノロジーの実装は物理的に見えていたわけだけど、21世紀になりソフトウェアが実装されたりアップデートされる姿に関しては、私達は日常的にそれを感知できる機会が少なくなっている。

さらにAI・機械学習のある種破壊的な進歩によって、肌感覚とどんどん乖離していく都市のすがたというのは、"便利・快適さ"と"恐ろしさ"の両面を内包して突き進んでいくんじゃないだろうか。人間が追いついてない。

そして「ソフトウェアを支配するのか、ソフトウェアに支配されるのか」をコントロールするのはガバメントとしての東京都であって、その東京都が主催の展示で、ここまで挑戦的な内容を提示してくれたことに、とても興奮を覚えた。

展示の中には東京を「オバケ」と表現していたものがあったけど、まさにそれだ。

 

 

Xには書かなかったけど、実際のところ「蘇生するユニコーン」が一番衝撃的だった。おそらくこれって実質ECMOで。ユニコーンと人工子宮が隣り合ってるのも絶妙で。「神の領域」なんて言葉はもはや死語だろうか。「芸術」の意義も感じられてとても興味深い展示だった。

 

帰りはやっぱりインデアン。