「ネタになる」名作文学33―学校では教えない大人の読み方 (ピンポイント選書)
- 作者: 山下敦史
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
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とにかく本人も度重なっておっしゃるように「自分はちょっとヘタレ」な感情移入の仕方がとってもかわいらしいです。そういう「自分でだめだと思ってるところ」が文学作品の主人公とシンクロできることが、小説のひとつの醍醐味でもあるのかな、と思います。
「新聞じゃあるまいし、新しいほうがより価値があるなんて、誰が決めた?」
「読者には好きに読む権利がある。極論すれば、誤読する権利もある。」「私は、私を会員にするようなクラブには入りたくない」映画『アニー・ホール』
- 作者: トルーマン・カポーティ,村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/02/29
- メディア: 単行本
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「表題の"ティファニーで朝食を"というのは、ホリーの願いの象徴だが、それはリッチになりたいという意味ではない。彼女が求めるのは、ティファニーのように「ひどく悪いことなんて起こりそうにない」安住の地なのだ。だが、実は続きがある。「……を食べるようになっても、あたし自身というものは失いたくないのね」。彼女は自分の求める安住と自由が両立しないことを知っているのだ。食堂のないティファニーで朝食をという言葉に、叶わないからこそ求め続ける意志が込められているようだ。」「人間というものは、ひとりひとりがそれぞれじぶんの時間を持っている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ」
- 作者: ミヒャエル・エンデ,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 新書
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個人的に読みたくなった作品たち