Bi-Bo-6

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日常のあれこれ

ネタになる名作文学33 - 山下敦史

こちらも岩崎俊一さんと同様SALUSの連載から興味をもった方。
とにかく本人も度重なっておっしゃるように「自分はちょっとヘタレ」な感情移入の仕方がとってもかわいらしいです。そういう「自分でだめだと思ってるところ」が文学作品の主人公とシンクロできることが、小説のひとつの醍醐味でもあるのかな、と思います。

「新聞じゃあるまいし、新しいほうがより価値があるなんて、誰が決めた?」
「読者には好きに読む権利がある。極論すれば、誤読する権利もある。」

ティファニーで朝食を

ティファニーで朝食を

「私は、私を会員にするようなクラブには入りたくない」映画『アニー・ホール
「表題の"ティファニーで朝食を"というのは、ホリーの願いの象徴だが、それはリッチになりたいという意味ではない。彼女が求めるのは、ティファニーのように「ひどく悪いことなんて起こりそうにない」安住の地なのだ。だが、実は続きがある。「……を食べるようになっても、あたし自身というものは失いたくないのね」。彼女は自分の求める安住と自由が両立しないことを知っているのだ。食堂のないティファニーで朝食をという言葉に、叶わないからこそ求め続ける意志が込められているようだ。」
モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))

「人間というものは、ひとりひとりがそれぞれじぶんの時間を持っている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ」


この本のレビューを読んで
個人的に読みたくなった作品たち