BASS MAGAZINE (ベース マガジン) 2011年 07月号 [雑誌]
- 作者: ベース・マガジン編集部
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: 雑誌
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ROY - THE BAWDIES
R&Bやソウルばかりを聴く、60年代当時のイギリスの若者たちが、アメリカから入ってきたブラック・ミュージックに夢中になるっていう感じを作り込んだんです。音楽はそれしか聴かないっていう時間を3年間くらい過ごして、リズムや歌い方、フレーズ、全部が体の一部になるようにしたり。そこで自己流にカバーをしてしまうと間違った方向に転ぶ可能性があるので、カバーは絶対にしない、オリジナルも作らないっていう約束で、コピーばっかりを3年間続けたんです。
僕にしてみればレコード屋さんが宝箱みたいな感じだったので。
海外を見てると曲を聴きながら歌ったり踊ったり、日常生活のなかに音楽が密にあるじゃないですか?だからこそ子供たちが、親の聴いていた音楽をどこかで耳にしてるんですよね。でも日本の場合はそういう伝達がしっかりできていなかったり、海外で流行ったもののアタマの部分だけを輸入して終わり、次の世代は次の世代っていうふうに切れてしまってるんです。こういう音楽の影響でこういう音楽が生まれるっていう歴史がつながっていかない……っていう歴史が日本にはできていってしまっているから。それがルーツをたどるっていうことにつながらない理由で、流行っているものを真似るだけで終わってしまうっていうのは残念だと思うんですよね。
"こうすれば喜ぶかな?"ではなくて、"こんなに楽しいんだよ!"っていう姿を見てもらう。何かを伝えたいのであれば、自分たちがしっかり熱中する、楽しみきるのが大前提ですよね。
苦しみに感じるっていうのは、自分が今、成長していく課程にあるっていうふうに僕は捉えてたんで。