Bi-Bo-6

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記憶を記録 feat. 宇田川藍

三銃士 / 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 - ポール・W・S・アンダーソン監督

"The Musketeers"

2011年/英米仏独合作/英語


出演
ローガン・ラーマンマシュー・マクファディンレイ・スティーヴンソンルーク・エヴァンス
オーランド・ブルームミラ・ジョヴォヴィッチガブリエラ・ワイルド


三銃士といえば小学校のときに文学作品として親しんで、痛快なものがたりだったな、くらいの記憶。
この映画自体、予告編を見たときには「んー?」って感じの作品だったのですが、ある意味その予想通りという感想です。
でも「つまらないか」って言われるとそうでもなくて100分があっという間だったりするので、絶妙なバランスを持ってる作品とも言えます。
たぶん期待してると見終わったあとにダウンの反動が大きいんだけど、あとから振り返ると「あれ思ったよりわるくなかった気がする」みたいな変な肯定感が湧いてくる。


ベルサイユ宮殿に始まる装飾品の美しさに見とれたり
イケメンダルタニアンと美女コンスタンスの両思いなところ(ちゅーがうつくしい)とか、
プライドと偏見』のMr. Darcyさんが出てたり、オーリーとミラがセクシーだったり。
ハリウッド映画にはないツボはきちんと抑えているので、決して駄作というわけではなく手堅い印象。
「三銃士」という物語の扱いもヨーロッパ本土では持たれる印象が違うと思うので
それなりに力を入れて「ツッコミどころがあえて多い現代風活劇」に再現したというところ。3Dのための作品かな。
銀魂とかそのあたりに似てるんじゃないでしょうか。


よくよく調べてみるとこの監督、ミラ・ジョヴォヴィッチの旦那さんらしい。
作品外までツッコミどころばっかり。



★---

微妙にネタバレするよ




美術やVFXはなかなか完成度が高いので、英仏戦争あたりの時代背景・装飾が好きな方は時代に浸れて良いんじゃないかなと思います。
そもそもこの手の作品は、観客が脚本に寄せる期待の程度を理解していて、あえてアピールポイントを美術に持ってくるということがありがちではある。
昨年試写会があたったので観せてもらった「プリンス・オブ・ペルシャ」もまさにそのタイプの映画で、中東のきらびやかな文化を堪能するにとどまってしまった印象です。
そういう映画はDVDを買ってまた観たいとか、人生を変えた1本という土俵に上がってくることなどが稀です。
どうでもいいけど、飛行船でベルサイユ宮殿に来るシーンがモンティ・パイソンの映画版でテリー・ギリアムがつくった『クリムゾン』すぎた。


これは上記のプリンス〜とも合致しますが、ヨーロッパが舞台にも関わらず全編英語なのが悔やまれます。
フランスの王様が英語なんてぜったいしゃべんねーとか思いながら、「祖国のために」と英語で話す三銃士を見ていると、なんだか心が痛む。
「One for all, all for one.」のくだりも三銃士の核となるフレーズのはずなのに、脚本では「ただ言ってるだけ。」
アトス・ポルトス・アラミスそれぞれ無双すぎてぜんぜん助けあう必要がなかったりする。ちょっと寂しい。


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英米仏独の合作ということで、そういった規模で考えるとなかなか出会えない作品かなとも思う。
ロケがドイツなんだよね、、
当時のフランスがわざわざイギリスのファッションを追いかけていたのかは…びみょう。


ダルタニアン役の人がパーシー・ジャクソンに出てて19歳とか高まるなあとか
コンスタンス役のガブリエラは89年生まれで女優デビューしたてなのに美しすぎるなあとか
中世のドレスいろんな意味でやばいなあ(主にむね)とか
フランスのルイ13世が髪型似合ってて性格も俄然かわいすぎるなあとか
そういうミーハーな感じでわいわい楽しめるので、見終わったあとに特段心が沈むわけでもないのですが、
それこそ美術にロケ、時代の再現度そしてコメディや俳優の方々の質が高かったゆえに、
「肝心のセリフもうすこしどうにかならないのかしら」という残念さが拭えません。


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配給に関する裏話なんかも鑑みると、海外映画の買い付けもなかなか大変なのね*