Bi-Bo-6

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記憶を記録 feat. 宇田川藍

☆言葉について - 秋山駿

「言葉は、人生を歩くための杖である。というより、こころの杖である、といった方がよかろう。若いときは、高く跳ぶための杖だが、老いれば、転ばぬための杖である。」
「あまりにも本当のことは、それを素直に言うと、かえって真実らしくなくなったり、逆に滑稽になったりする。笑いつつ、軽く一突きするのがよいのである。」

プルタルコス『饒舌について』(柳沼重剛訳)より。
「言葉固有の目的は、聞く人に信頼の念を起こさせることにある。」
「すなわち、酒は本来楽しんで愉快になるために発見されたものだのに、人にむりやり何杯も、それも生のまま飲ませる連中がいて、こうなると酒は不愉快な泥酔のためのものになってしまう。まさにそれと同じように、言葉は本来大変楽しく、かつ最もよく人間味を伝えるものだのに、それを悪用し、また無造作に使う者がいて、そうなると言葉は人情に反し、かつ人を孤立させるものになってしまう。」
そんなふうに、ときおりギリシア・ローマの古典の文庫を開くのは、よい経験になると思う。

「まず、ある本の中央を開いて二ページを読む。次に、中央と最初の真ん中を開いて二ページを読む。次に、中央と終わりとの真ん中を開いて二ページを読む。さらに同じ手つきで、任意の二ヶ所を開く。それで自分の心に出会うものがなかったら、その本は捨てる、と。
 ただし、一冊のうち、二行でも心に出会うものがあったら、それで良し、としてもらいたい。」