HUMAX CINEMA 渋谷にて、子供と一緒に吹替版を。
「金曜日アフターファイブに劇場を訪れ、一晩寝て翌朝また作品の余韻に浸る」。20世紀型の消費文化ってこんなに贅沢だったのか!と驚いてしまうほど、懐かしい感覚がした。
前作も観ず、何も知識のない中で鑑賞。
批評を見ると、どうやら前作はミステリー部分(伏線回収)への評価がとても高かったみたい。本作ははじめから「ワル」の顔が見えていたので印象が違ったか。
観終わった後は、「情報量多いな」という印象が強く、味わう前に胃の膨張感にやられる感じがあった。それから一晩寝かして、改めて振り返ってみると印象的だったシーンがいくつか思い出され、「旨さ」がにじみ出てきた感じ。スルメだ。
また、原作の声優陣のアサインに深い意味が込められているそうで、できれば原語で再鑑賞したいと思っている。現代社会への厳しいまなざし、人間社会のオマージュのあれこれという描写の角度から、(意外と?)大人向けだったかな。
子供には去年の『インサイド・ヘッド2』のほうが文字通り喜怒哀楽も分かりやすく、エンタメとして楽しめたようだった。
「ズートピア2」前作どころか予告編さえ知らずに鑑賞。前作と比較した批評が多くてなるほど本作の構成はご都合主義なのかと納得しつつも、トラウマの克服や家庭内の確執といったミクロの問題、現代社会で皆が抱える「何か違うよね」のマクロの違和感を上手く並走させ物語化、エンタメ化してるかなと。
ネガティブケイパビリティ、複雑系への理解、テクノロジーの不条理さなどを、変に捻じ曲げず、そのまま素直に投影、描写している点が好印象。
今すでに興行的に成功しているけど、後世更に「AI勃興期2025年の社会を的確に描いた作品」として評価されていくんじゃないかなと思いました。よき寓話。
実写のバディ映画やアクション映画をあまり観たことがなかったので、今度は『Mr.&Mrs.スミス』にでもチャレンジしてみようか。
ネタバレを含みます。
吹替版だから翻訳や演技に角度がついているかもしれないが、ジュディが激しめつよつよガールなゆえ、ニックがよりヘタレっぽく見える部分があることには同意。ニックはなぜ彼女に着いていくのか、そこが見えづらい部分はあった。嫌味に捉えればヤンデレに見える。好意的に解釈すれば、自分にないものをもっているジュディへ憧れや慕う気持ち、彼女の正義感に対してシンパシーがある、といったところだろうか。恋愛や友情といったラベリングよりも、「共通の価値観に基づき主体的にバディを組んでいる」という解釈が模範解答なのかもしれない。