Bi-Bo-6

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日常のあれこれ

中央公論Adagio 25号 2011/2 - 田中角栄と神保町を歩く

「私にとって書くことは、考えることなんです。家族とは、結婚とは何か。戦後の日本がどうあって、私たちは今どこにいるのか。20代のころは、家族以外の新しい関係を模索していた。30代では、「結婚すべきだ」という周囲への猛烈な反発を、小説に持ちこんだ。今は、大勢の人が維持し続けてきた家族や結婚という制度には、人に必要な何かがあるのかも、と思うようになりましたね。

八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)

「この島には特有の魅力があるんですね。日本で唯一熱帯に属し、気温は年平均27℃ぐらい、世界有数の台風の通り道にもあたっていて、こうした事情から生物調査、気象海象観測、あるいは金属材料などの耐久性試験の場としても価値を持っています。船で行くのに3日かかる、この絶海の孤島が私は好きなのかもしれませんね」丸山將吾氏

明治以降、増上寺は維新後の混乱や大火など数々の苦難に見舞われた。子院や学寮などの建造物を利用して海軍省開拓使などの政府関係機関の拠点が設けられるなど、境内の様相は大きく変わっていく。境内地は都市の近代化とともに公園として整備され、それまで閉じられていた霊廟は一般公開されるようになった。時代とともにかわりゆく増上寺も東京名所として親しまれ、明治から昭和にかけての東京名所の案内には、必ずといってよいほど増上寺が含まれていた。