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日常のあれこれ

モダン・アート,アメリカン - 国立新美術館

"モダン・アート,アメリカン"
珠玉のフィリップス・コレクション


美術館によく行くとしても、そこで目に映るのはヨーロッパの絵画ばかり。
「そういえばアメリカの芸術って…?」なんて思うことも多々ある中、かなりおすすめな展覧会です。
MoMA現代アートの聖地だけど、やっぱりアメリカはそういうのがお得意なのかしら、という憶測もあります。
が、大渓谷だったりおおらかに流れる大河だったり、広々ひろがる牧草地帯なんていう風景を描きとった絵画も非常に魅力的。それらのどかな風景も、先進的でクールなアメリカと対をなす豊かな一面だと言えます。
こんなにも心に残る絵に出会えたのもひさしぶりでした。


気に入った絵をぺたり。
『George Inness - Moonlight, Tarpon Springs』 :バルビゾン派を思い起こす月明かりの美しさ。


『John Henry Twachtman - The Emerald Pool』 :画像で見るとそうでもないけれど、生で見るとエメラルドの色が圧倒的に美しい。アメリカ絵画は、みどりや青の鮮やかな描写が目立つ。


『Ernest Lawson - Spring Night, Harlem River』 :あおい。


『Paul Dougherty - Storm Voices』 :岩の立体感…


Georgia O'keefe - Pattern of Leaves』 :一枚の葉を見る目

  • NYはファッション性の高さや近代的な部分が印象的。はじける色は少なめ

『George Luks - Otis Skinner as Col. Phillipe Bridau』 :威厳といたずらごころ


『Edward Hopper - Sunday』 :NYの倦怠と発展。


『Charles Sheeler - Skyscrapers』 :キュビズムが現実の風景とクロスした瞬間。(むしろその逆で、キュビズムが生まれた心理背景みたいなものが伺える)


『Ralston Crawford - Boat and Grain Elevators No.2』 :シンプルisベスト.


『Edward Bruce - Power』 :上に光るのはGod save America.


『Edward Hopper - Approaching a City』 :この視点…!

イタリアの絵画も一部展示されてて、色彩力がすばらしかった。