Bi-Bo-6

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日常のあれこれ

NEWSWEEK '11 2.9

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 2/9号 [雑誌]

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 2/9号 [雑誌]

「誰か聞いてる人います?――ヴァンロンブイEU大統領/ほとんどのドイツ人が彼の名前を知らないという世論調査の結果を知って、ツイッターでヤケクソ気味につぶやいた」
パレスチナの指導者たちは過去10年ほどの中東和平交渉で、イスラエルに相当な譲歩姿勢を示してきたという。イスラエル建国後に家を追われたパレスチナ難民の、大半の帰還を断念する意向を示していたというのだ。」
「フランスの出生率上昇の理由の1つは、手厚い家族手当と不況時のセーフティーネットだ。おかげで経済状態が出産するかどうかの判断基準にならずに済んでいる」
「アップルは近距離無線通信の企画であるNFCを利用して、携帯電話による決済サービスを始めようとしているらしい。買い物をするとき、クレジットカードを取り出すかわりに携帯電話を読み取り装置にかざせば支払いは完了だ。米調査会社エンビジョニアリング・グループのリチャード・ドハティーによると、アップルは次世代のiPhoneiPadNFCによる決済機能を搭載し、決済事業への第一歩を踏み出す予定だという。アップルが新たな決済サービスを普及させれば、アメリカのモバイルコマース(携帯電話などの小型端末を使った電子商取引)は一変するかもしれない。」「技術そのものには何の目新しさもない。ノキアなどの携帯電話メーカーは数年前から携帯端末をNFC対応にしているし、オンライン決済も新しい発想ではない。アップルのサービスで興味深いのはその支払いプロセスだ。同社のコンテンツ配信サービス「iTunes」には1億6000万のクレジットカード番号が登録されている。iTunesを使って食料品なども買えるようになれば、「世界は一気に変わる」とドハティーは言う。現在はクレジット会社に代行してもらっている決済にアップルが自前のシステムを導入すれば、iTunesでコンテンツを買ったユーザーの銀行口座から直接、代金を引き落とせる。iPhoneなどの端末にクレジットカードの代わりをさせ、独自の支払いシステムを運営することが可能になる。アップルが得意なのは、既にあるサービスをみんなに分かりやすく、使いやすい形に変えて提供すること。現在もNFC対応の携帯電話とオンライン決済サービスのペイパルを組み合わせれば支払い可能だが、人々はもっと簡単な方法を望んでいる。」


「欧米の人々は、アラブ世界には独裁政治かイスラム教のジハード(聖戦)主義しか選択肢はないと信じ込まされている。それはまったくの間違いだ。エジプトには非宗教的な人、リベラルな人、市場経済を重視する人など実に多様な人間がいる。彼らは心から世界の国々に追いつきたいと考えている。」
「革命はいつも若者が起こす。」
「変化を熱望する気持ちは過激主義に陥りやすく、死を生む暴力や自己破壊を伴う。」

環境とビジネスの共生の道へ

「かつて環境への取り組みは経済性の追求に反すると考えられていたが、今ではそうした取り組みこそ利益を生むことが常識になった。」「濃縮ウランを必要としない原子力発電は不可能なのか。劣化ウランだけで発電はできないのか?それこそが、次世代型原子炉の研究開発を行うハイテク企業テラパワーが取り組むアイディアだ。」
ベンチャー企業のカレラ(カリフォルニア州)は、火力発電から生み出されるCO2をセメントに変えるプロセスを考案。この技術を使えば、石炭や石油を燃やす火力発電所から排出されるCO2を減らせるだけでなく、セメント製造業(CO2を大量に排出産業の1つだ)をクリーンな産業に転換できる。」


「政府は現代美術を無視しているし、一般市民の反応も鈍い。学校では美術史を教えない。教えたとしても個展や19世紀、社会主義リアリズムばかり。現代アートはエリートの贅沢と思われている」「バイバコワは作品を展示する特定の場所は必要ないと考えており、「巡回型」のアプローチを好む。「決まった展示スペースがあると、常にそこを埋めなければならない。常設コレクションがない場合は展示内容の質について妥協したり、作品の選定を急ぎがちになる」逆に場所を移動すれば、展示プロジェクトの活気を維持し、移り気な一般市民の関心も引きつけることができる。」「企業の美術館は献金者探しで苦労する心配はないが、利潤追求にこだわる姿勢から前衛作品を敬遠するという批判もある」「民間の現代美術展では今後、裕福な個人の支援がますます重要な役割を果たすことになりそうだ。欧米の公立美術館は慢性的な資金不足で、新興国の政府は現代美術を「分不相応な贅沢品」と考えている。」