Bi-Bo-6

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日常のあれこれ

NEWSWEEK '11 2.16

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 2/16号 [雑誌]

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 2/16号 [雑誌]

「エジプトにある普通のノートパソコンをインターネットルーター化するソフトを現地に送りたい、そのために力を貸してほしい――。このソフトを使って、パソコンからパソコンへメッセージを順次送っていく形の通信網「メッシュネットワーク」をつくろうというのだ。」
「スイスは2年前、OECD経済協力開発機構)の「グレーリスト」に載せられたという苦い記憶がある。透明性の基準を満たしていない租税回避地との烙印を押されたのだ。だが金融サービスが瑞西経済の10%以上を占め、国境をまたぐ個人投資の最大3分の1は同国の銀行を経由する。スイスは自国の銀行が脱税ではなく資産管理にたけていることをあらためてアピールしたい。」
イスラエルと敵対し、中東の親米政権を敵視するイランに、アラブの民衆は喝采を送る。彼らから見れば、アメリカはユダヤ人の横暴を許し、腐敗したアラブの独裁者を擁護し、イラクを占領し、アフガニスタンで戦闘を続け、自分たちに爆弾を落とす国なのだ。」
「エジプトの原油生産量は日量70万バレルと、世界の1日の需要量約9000万バレルに比べれば微々たるもの。世界では日量400万バレルの余剰原油があるので、エジプト分はこれで賄える。」「サウジアラビア(日量850万バレル)、クウェート(230万バレル)、イラン(370万バレル)、イラク(240万バレル)、アルジェリア(130万バレル)に原油を頼るリスクは、エジプト危機の結末にかかわらず今後も残る。」
「精度としての民主主義は、民衆の熱気から自然に生まれるものではない。民主主義には正直な政治家と法を守る裁判官、腐敗と無縁な公務員、公平なメディアが必要だ。こうしたものは、民衆の熱意だけでは育たない。」
「子供たちのいない人生などもう考えられない。抽象的なことや未来のことばかり考えがちな私に、子育ては子供たちが必要とする「現在」という時を教えてくれた。」

フェースブックがあなたを負け犬にする

「自分以外の全員が完璧な人生を送っていると、友人たちは思い込んでいた」「18世紀フランスの啓蒙思想モンテスキューもこう述べている。「幸せになること自体は難しくない。しかし私たちは、他人より幸せになりたいと願う。それは、たいてい極めて難しい。他人のことは、いつも実際以上に幸せに見えるからである。」」「フェースブックには、人々の暮らしの最も明るい一コマが切り取られて陳列してある。」「友人たちがどの程度気落ちしているかを過小評価している学生ほど、孤独感を味わい、自分の境遇にくよくよする傾向が強かった。」「これはあくまでも相関関係であって、因果関係が立証されたわけではない(周りの人が幸せに見えると自分が惨めな気持ちになるのではなく、自分が惨めな気持ちでいると周りの人が幸せに見えるという因果関係が成り立っている可能性もある)。」「煎じ詰めればフェースブックは、その人の人生の「財産」のいくつかを選別し、みんなに見せるために「展示」する場だ。おいしいクッキーが焼けたとみんなに報告し、かわいい子犬が生まれたと書き込む。写真の中では、誰もが笑顔で映っている(意気消沈している写真の場合は、「かっこよく気落ちしている」ように見える写真がアップされる)」「「幸せ自慢」を後押しするフェースブックの特質は、とりわけ女性に大きな影響を及ぼすのかもしれない。」「男性ユーザーは最近のニュースに関する情報交換のためにフェースブックを利用する傾向が強いが、女性ユーザーは個人的なコミュニケーションの手段として利用する傾向が目立つという(写真をアップしたり、家族や友達に関する書き込みをアップしたり)。」「フェースブックのプロフィール欄に書いてある内容は、女性誌の表紙を飾る修正済み写真のようなものだと思ったほうがいい」


「高酸化促進剤は免疫システムの最前線で病原体や癌細胞と戦っているのに、余分に抗酸化物質を取りたがる理由がわからない……抗酸化サプリメントの摂取は……健康に問題がある場合、体にいいとは限らない。」「サプリメントを大量に摂取すると、抗酸化物質が酸化促進剤に変化し、DNAや細胞を損なう反応を刺激するからという説もある。」


コリン・ファース「だけど撮影現場では用事みたいになるからおかしいよな。何もかも奪われて、こっちは無力。決まった時間に迎えが来る。決まった場所に運ばれる。着る物を手渡される。」
アネット・ベニング「それを着せてもらう」
ファース「それからヘアメークをしてもらって、また誰かのスケジュールに合わせて行動する。朝食が運ばれる。仕事場に連れていかれて、どこに立て、どこを見ろ、これがせりふだと指示され、他人の言葉を言う。トイレ以外に自分の思いどおりにできることはほとんどない。ばかげてる。素晴らしい仕事でなければ、まったく無意味さ。素晴らしさと無意味は、微妙に紙一重なんだ。」


ナタリー・ポートマン「友達が一番の収穫ね。ごく普通の人たちで、私の生活を包む繭みたいな存在。私は12歳でこの道に入った。子役出身の俳優は、なかなかそういう人間関係に恵まれない。」