Bi-Bo-6

Bi-Bo-6

日常のあれこれ

NEWSWEEK ’11 2.2

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 2/2号 [雑誌]

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 2/2号 [雑誌]

言論統制の歴史が長い国ゆえ、中国人は今でも公式発表や芸術作品の「行間」を読むのが得意。」
「国民の半数近くがフェースブックを活用するアメリカでは、SNSは既に生活の一部として定着した。一方、アジアのユーザーは今も急増中で、フェースブックによると世界の利用者5億8000万人のうち約1億1200万人を占める。過去2年間でマレーシア、タイ、台湾では1000〜7500%増を記録し、昨年にはインドネシアがアメリカに続いて登録者数第2位に。アジアでネット利用料金が下がってきていることや、フェースブックはパソコンより安上がりな携帯電話で使えることも人気の理由だ。とはいえ、アジア最大のSNSフェースブックではなく、1億5000万人のユーザーを抱える中国の「人人網」。中国で運営される中国語のSNSは当局の検閲を受けている。「フェースブックは中国には当分入り込めないだろう」と、ある業界アナリストは言う。「中国政府は外国メディアが国内で活動するのを快く思わない」だがそれくらいで諦めるフェースブックではない。創業者マーク・ザッカーバーグは先頃北京を訪問。フェースブックの利用が禁じられているベトナムでも、ひそかに求人広告を出している。さらなる進出の機会を狙っているようだ。」
「アップルやグーグルのように創業者のビジョンを土台にしている企業は多くの場合、言ってみれば「天才のジレンマ」に苦しめられる。創業者が会社に注入したDNAをどう維持していけばいいのか。交代の日に向けて、創業者はどのような対策を講じればいいのか。」「ジョブズは、アップルに秘密主義の社風を築いた。これまでは、それが会社に恩恵をもたらしてきた。新商品発表前の情報漏れを封じ込めることにより、お披露目の際の話題性を高めることに成功している。しかし、そうした秘密主義のせいで、アップル社内の人材の層がどの程度厚いのかが極めて見えにくい。」「企業の創業者を評価する最良の基準は多分、在任中にどのくらい会社が光り輝くかではない。もちろんそれも大事だが、それ以上に、創業者が去ったずっと後に会社がどうなるかをみたほうがいい。」「このデジタルの時代、人と面と向かって話をすることの威力はますます大きくなっている。」
「創造性や感覚性を奨励する一方で、運営面では厳格さと規律さを徹底する」「社会的責任を放棄せずに、株主に対して責任を持つ。それを長い間唱え続けることで、私自身もバランスのとれたリーダーになれたと思う」
フロイトはかつて、社会に変革を引き起こすのは社会に不満を抱き、現状に挑戦状をたたき付ける人物だと言った。」

「何だって可能だ。だが私はかなり険しい道のりになると思う。」
「ドイツは財政赤字の削減計画も順調で、14年にもゼロを達成した後は黒字を維持する見込みだ。」「奇妙なことに、ユーロ創設の目的はこれとはまさに正反対だった。ドイツの勢いを抑え、ヨーロッパにしっかり結び付けておくための単一通貨だったのだ。ユーロ創設に向けて数多くの会合に出席したオランダの著名な銀行家アンドレ・サースによると、フランスは当時、統一されたドイツを見張る手段の1つとして単一通貨を強く推進した。より小さな国々が集まって、巨人ガリバーを縛り付けておこうというのだ。」「99年のユーロ導入後、ヨーロッパの他の国が豊かになるなか、ドイツが低迷したのは確かだ。ユーロのおかげでスペインやアイルランドギリシャなどが突然、ドイツのような超安定国並みの低金利で融資を受けられるようになったからだと、ミュンヘンのIFO経済研究所のハンスウェルナー・ジン所長はいう。」「アイルランドだけで95〜09年の経済の伸びは105%に達した。ドイツの金融機関と預金者が自国のプロジェクトではなくスペインの不動産屋ギリシャ国債に投資するなか、ドイツの国内投資はヨーロッパ最低に落ち込み、成長率はイタリアに次いで2番目に低くなった。「ユーロのせいで、ほかの国が浮かれているときにドイツは活力を失った。」とジンは言う。」「ドイツにも債務はあるが、返済できる。早起きして一日中働くからだ。」
「私が彼のことを好きだったのは、実行力の人だったからだ。外交の世界では、実行力は人命を救う。」「外交の世界ではわざと感情的になることも有効な駆け引きの1つであり、ホルブルックはその達人だったが、オバマはそんな芝居かかったやり方を軽蔑していた。ホルブルックも、議論やデータを重んじるオバマ流の「超合理的アプローチ」を見下していた。」
「エネルギー自給はイスラエルの悲願だ。アラブの対イスラエル制裁が何十年も続くなか、イスラエルは輸入と闇取引でエネルギーをかき集めていた。」
「ダイソンは掃除機の技術を改良しただけではなく、革命的なデザインを導入した。掃除機をクールで「セクシー」な商品にしたのだ。」
「ハリウッドを取材するのは、ディズニーランドの専属記者になるようなもの。最初のうちは、毎日を「世界一ハッピーな場所」で過ごせるのが信じられない。誰もが僕の仕事について興味津々で聞いてくる。周囲はお姫さまだらけで、空は妖精がまく魔法の粉でキラキラしている。だが2年3年とたつうちに、夢の世界を「製造」するビジネスのカラクリがわかってくる。ガラスの靴を脱いだシンデレラの素顔も見えてくる。そしてある日、気付くのだ。魔法が解け、自分が小さな小さな世界に閉じ込められていることに。」

子どもはお酒を飲めません。ショッピングも旅行も自由にできません。
日々たまり続けるわだかまりを、解消する手段もなく抱えているのは、苦しいこと。」