Bi-Bo-6

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日常のあれこれ

8 -Eight-

http://oxfam.jp/2010/10/mdgs_6.html
2008年/フランス

2000年9月の国連ミレニアム・サミットで掲げられた、21世紀の国際社会が果たすべき課題を示した「ミレニアム開発目標MDGs)」に沿い、8つのテーマで8人の映画監督たちが短編を制作したオムニバス・ストーリー。監督は、ヴィム・ヴェンダースガス・ヴァン・サントジェーン・カンピオンなど国際色豊かな名匠たち。深く印象に残るストーリーで、貧困や教育、エイズなどの解決すべき問題を強く訴えかける。
――シネマトゥデイより


渋谷にあるUPLINK Xといういかにもな隠れ家系映画館で観てきました。
なかなか他の場所では上映されていないような作品が集まっていて、
良くいえば、独特の空気が流れているような、そんな場所です。
上映してる作品は、国内外の賞をとっているなど、どれもお墨付きのもののはず…
なんだけど、はじめて行った私は変な緊張感がずっと続いてて鳥肌が止まらなかった。そんな空間。


この映画に関していうと、エイズのフィルムと気候変動における干ばつのフィルムがとても印象的だった。もちろんすべての作品どれも心に刺さるものはあるんだけど、特に上げるならば。


タイトルバックからはじめの作品〜最後の作品、構成がとてもよくて全編を通して映画としても楽しめたし、ドキュメンタリーとしても考えさせられる。私みたいな無知の人間が世界の現状を知る、きっかけになった作品だと思う。とてもおすすめです。

ここに、『8 -Eight-』と題された短編オムニバス作品がある。2000年に国連において合意された(189カ国が調印)、MDGsと呼ばれる8つの「ミレニアム開発目標」それぞれの現況を見直し、2015年という期限までの間に起こすべき行動を考えるための映画である。

8つの目標とはそれぞれ下記の内容を持ち、それぞれこんな監督たちが担当している。
1. 極度の貧困と飢餓の半減=アブデラマン・シサコ監督作品
2. 普遍的初等教育の達成=ガエル・ガルシア・ベルナル監督作品
3. ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上=ミラ・ナイール監督作品
4. 乳幼児死亡率の削減=ガス・ヴァン・サント監督作品
5. 妊産婦の健康の改善=ヤン・クーネン監督作品
6. HIV/エイズマラリア、その他の疾病の蔓延防止=ギャスパー・ノエ監督作品
7. 環境の持続可能性の確保=ジェーン・カンピオン監督作品
8. 開発のためのグローバル・パートナーシップの推進=ヴィム・ヴェンダース監督作品。

映画作品としても、大好きなモチーフにメッセージを乗せるだけというもの(ヴァン・サント作)、映像と音の詩を織り上げたもの(クーネン作)、意外な角度からテーマを考えるもの(ガルシア・ベルナル作)、直球のドキュメンタリー(ノエ作)、映画として見事なまとまりと広がりを見せるもの(カンピオン作)などなど、方向性のばらつきが見る楽しみを与えてくれる仕上がりとなっている。
――STUDIO VOICEより