Bi-Bo-6

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日常のあれこれ

NEWSWEEK '10 1.13

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2010年 1/13号 [雑誌]

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2010年 1/13号 [雑誌]

「話し相手がいないし、相談相手もいない。誰も助けてくれない。気分は最悪で、寂しい。どうしていいか分からない。寂しさでおかしくなってしまいそうだ。」「憂鬱で孤独だ。どうしたらいいのか分からない。この孤独感が別の問題に自分を導くんじゃないかと考える。――12月25日に米デトロイト上空で起きた航空機爆破未遂事件の容疑者ウマル・ファルーク・アブドゥルタラブ(23)/05年にインターネット上に残していた書き込み。」
「森林破壊によって排出される二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスは、年間排出量の15%に相当―世界中の自動車や飛行機、列車や船の排出量の合計を上回っている。森林破壊阻止を気候変動対策の中心に据えたのは、今回が初めてだ。」
コスタリカパナマの例は、熱帯雨林生物多様性の90%をわずか30年で回復できることを示した。」
「遺伝子検査「カウンシル」が1つの答えになるかも知れない。
 検査対象となるのは、100以上の劣性遺伝子(不治の病の原因とされる遺伝子も含む)。親になる可能性のある人が自分たちの遺伝子を調べて、将来生まれる子供に遺伝的リスクがあるかを判定する。結果を受けて、体外受精と着床前遺伝子診断を利用して健康な受精卵を子宮に着床させる。」
「持病を持つ子供の生涯にわたる医療費を考えれば、350㌦という検査費用は格安だ。」
「遺伝子検査は優生学につながると警戒する人もいる。」
「州の規模ではなく独立の度合いだ。新たな州はいくらかの権限と威信を手に入れるが、十分な経済的自由は得られず、投資の誘致も法律の改正もままならない。金銭的支援を受けることで、引き続き中央政府に依存することになる。
 規模の小さな州の場合は理論上、より機敏で透明性があり、民衆により近い政府をつくることができるはずだ。しかしあまりに多くの政治家が私腹を肥やすことに資源を浪費しているため、実現していない。」
マーケティング担当者たちは笑いが止まらないだろう。ターゲットとなる消費者のGPS情報を解析すれば、行動パターンに基づく広告が可能になる。
 スターバックスの近くを通ると「ペパーミント・ラテが10%オフ」というメールが携帯電話に送られてくる日も近い?」
「09年にブルーレイ再生機を持ってない消費者のうち今後1年以内に購入する予定だという人はわずか7%だった。」
「カーボン・オフセットとは、企業が自社の温室効果ガス排出分をほかで行われているガスの削減・吸収のプロジェクトに投資することでオフセット(相殺)するという考え方。オフセット枠は売買される。」
「工業時代のカテドラル(聖堂)ともいえる駅の天井が高いのは、蒸気機関車の煙を放散させるためだけではなかった。当時の駅は名実共に都市の結節点だった。」
「その後、車と航空機の普及で鉄道は冬の時代を迎える。〜だが技術の進歩は一巡して、再び鉄道の時代がやってきた。現代の高速鉄道は飛行機よりも環境に優しい輸送機関だ。フランスは20年までに高速鉄道網を現在の約2倍の3000㌔に延ばす計画で、スペインも20年までに6000㌔を完成させる予定。中国は国内の主要都市を結ぶ総延長1万6000㌔の高速鉄道網を建設中だ。」

プラン・アブダビ2030

「この大規模開発プロジェクトは、産油国が最も恐れる未来に備えて練り上げられた。石油が枯渇する日である。アブダビの石油埋蔵量は今も世界の5〜10%を占めているが、50年後には枯渇する可能性がある。
 「石油という素晴らしい資源があるのだから、それを元にして意味のあるものをつくるべきだ」と語るのはメディア企業トゥーフォー54のトニー・オーステンCEO。「建築物だけではなく、社会や産業の基盤など長く残るものをつくらなくては」。」
「小さな文化大国」を目指す道のりでも、アブダビはアラブの独自路線を歩んでいる。現代的な建築物にも、アラベスク文様のアーチや色鮮やかなタイル細工といったイスラム的な要素を取り入れることを忘れない。美術展やコンサート、映画祭でも、湾岸諸国のアーティストに重点を置いている。」
「ジャズは一瞬一瞬を計画する必要性を忘れるよう求める。一方、現代はツイッターのように簡略化したフレーズをどんどん送るのが流行。考えぬかれたジャズは、この流行とは正反対だと思われている。」
「音楽や映画なら何事にも縛られずに創造し、作品を発表することができる。だがテレビに完全な自由はない。インディーズバンドやインディーズ映画と違い、テレビに「インディーズ」は存在しない。」
「一般に、芸術が真価を発揮するのは、何らかの束縛を受けたとき、戦う対象があるときだ。テレビの最も笑える瞬間は、往々にして、どうにか局の規制を守ろうとする作り手の苦労から生まれる。」