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日常のあれこれ

metro age "江戸涼み考"8

 「積極的に日々を楽しむ」気風が如実に現れるのが、夏だったと思います。
 江戸の人々は、夏を活動的な季節ととらえていたようです。
 じっと厚さに耐えるより、いろいろ動いて暑さを乗り越えようという発想ですね。

 要は、江戸の人の精神には、「自分は江戸という町の中の、風景のひとつなんだ」という考え方があったように思います。
 涼しさにしても、「自分が涼しいか」ではないんですね。「人が見て、涼し気な自分」でありたいということ。
 だから、どんなに暑くても、「暑苦しく見える」という野暮を嫌ったんじゃないでしょうか。」