「絵画の起源について、プリニウスは「博物誌」のなかで、ある娘が遠くへ旅立つ恋人の姿を留めるために、灯りのもと壁に映ったその影をなぞったことにあると語っています。これは事実というよりひとつの物語にすぎませんが、過ぎ去っていく時間を留め、永遠のものとして残したいという望みは、いつの時代も人を表現することへと駆り立ててきたといえるでしょう。それらが芸術作品と呼ばれるものに結実したとき、「記憶」は多くの人に共有されるものとして生まれ変わることになります。」
「フセイン・チャラヤン展」東京都現代美術館。芸術家である前にデザイナー。遺伝子やテクノロジー、文化論も盛り込んで。彼のインスタレーションを見て、「あらわす」の引き出しが増えたかな。
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