Bi-Bo-6

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日常のあれこれ

北京ヴァイオリン - 陳凱歌監督

"和你在一起"「あなたと一緒に」

出演
唐韻(タン・ユン)/劉佩蒅(リウ・ペイチー)/王志文(ワン・チーウェン)/陳凱歌(チェン・カイコー
陳紅(チェン・ホン)/程前(チェン・チエン)/章婧(チャン・チン)


中国(アジア)とバイオリン(西洋)、ヒトとオンガクが織りなすとてつもなく素晴らしいものがたり。



みんないいやつ!
涙が止まらない。


私が人生で一番涙した映画。


ひとことで言えば、「希望」。



随所に現れる「ちゅーごくらしさ」もまた大きな見どころのひとつ。
長屋、水回り、シャンプー、石で出来たおうち、ほこりっぽい、北京の寒さ。
「北京での生活」が見せてくれるもの。


そこにうつる中国はとても精神がゆたかで、人のぬくもりがあたたかい。



★----


「血は水より濃いっていうじゃない?」
「いいお父さんに育てられてチュン幸せね」
編み物のくだりからずっと泣きっぱなしでどうしようかと思った。


あと莉莉ちゃんがほんっっっとうにかわいい。
見た目も本当すてきなんだけど
あのかわいさはきゅんきゅんする。
すねたり一途だったり、誰よりもチュンの見方だったり。


チアン先生は最初典型的な「嫌な上司」役なんだけど
レコードに針を乗せる仕草とか、「こんなこと子どもに話しても意味ないな」とか、
ところどころに愛らしさが出てて…
あととーちゃんが料理でもてなして「実はユイ先生に…」って言ったとき、
一瞬キレて(ああこの人は本当にどこまでも)って思ったんだけど
実際、チアン先生のことは先生本人が一番わかってたんだよね、自分はアウトローな存在なんだって。



ユイ先生も絶望的にイイ人。
弾けないって言い張るチュンの可能性を信じて、ひたすら待ってあげた。



っていうかと――――――――――――――――ちゃん!!!!!!!!!!!!!
とーちゃんいいやつ♥
本当にこの映画は彼なしには何も語れない。
彼が全身全霊、チュンのために生きているということ。すばらしい真実。
「おれ、なんだか淋しいんだ」(・c_・` )
一生懸命はたらいたり、楽器を売ったチュンを殴ってしまったり。


「僕を捨てないよね」(;_;)
チュンが楽器を売ってしまったのがとてもショックだった。
彼はセリフがすくない。
バイオリンの演奏がとてもうまいということは事実なのだけれど
(演じた彼自身が、天才バイオリニストだそうなのだ)
彼が「バイオリニスト」という生き方をどう捉えてるのか、なかなかつかめなかった。
けれど弾くのは好きなもよう。13歳なんてそんなものなのかもしれない。



演技って、「表情」のことなのかもしれない*