"Prince of Persia: The Sands of Time"
出演
ジェイク・ギレンホール/ジェマ・アータートン/ベン・キングズレー/アルフレッド・モリナ
フレコミは、「パイレーツオブカリビアンのチームがプロデュース」
ディズニー制作ということで至極まっとうなエンタメに。
時期的にも「男性版アリスインワンダーランド」というか、
アリス⇔ペルシャと好対照な印象です:)
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とにかく美術・装飾関連がアツい☆
イメージする中東そのもの、なきらびやかさ。
とことん丁寧な美術・装飾に浸るだけでもこの映画を充分楽しめる。
アラビアン・アクションという言葉がぴったりかも?
そしてダスタンのちびっこ役がちょおおおおおかわいい!!!
本当に最初の最初にしか出てこないはずなのに、忘れられないほどかわいい。
ストーリーはとってもシンプルで
運動神経抜群の王子様が
少々ツンデレなお嬢様と一緒に悪者をたおしに行くおはなし。
ダスタンは「血のつながってない」王子なんですね。
親子、血縁を超えた者の絆とか信頼もひとつの大きなテーマ。
だまし、だまされ。
最終的にハッピーエンドになるのは目に見えている、
そういった映画ではあるけれど、それでも起承転結の場面構成がしっかりしてるので
決して薄っぺらくなく、ハラハラドキドキがクライマックスまで続きます。
ただ脚本的なひねりはとくになかったかな。
少々子供向けなのは否めないかもしれません。
美術や装飾が、私たちのイメージ通りなのは、
それが決して「=正しい」というわけではありません。
ディズニー(アメリカ)の視点で中東を捉えた作品であるし、
なによりもターバンを巻いた人々が英語で会話をしているのが、正直かなり滑稽。
彼らは英語でやりとりをしてるから(役者さんも中東人ではない)
「文字」がまったく出てこないんだよねーカメラ割りに。
やっぱり「人」や「文化」には歴史と伝統が根づいていて、
うまくことばにできないんだけど…
大きな「重み」を背負いながら私たちはそれぞれの「人種」として
生きているんだな、生活しているんだな、ってすごく感じた。
『場所』がとても重要で、目に見えない環境がすべてぐるぐる作用して毎日が成り立っている*