- 作者: 秋山邦久
- 出版社/メーカー: 福村出版
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 単行本
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p17「家族間の問題は統計に現れない部分が多い。家族内の問題が外に知られるのは恥ずかしいといった意識が強い。虐待やDV等昔からあったにも関わらず、問題として取り上げられるほどの社会的意識がなかっただけでカウントされていなかった。」
p18「私たちは、自分の周りに物理的に存在しているものや、周囲で起きている現象のすべてが現実だと思いがちであるが、実際はそうではない。情報として与えられるものでも、私たちが自分にとって意味のあることと、認識したときに初めて、その上方が私たちにとって現実となるのである。」
p19「マスメディアによってとりあげられ流された情報だけが、その真偽は問わずに人々に事実として捉えられ、現実となり真実となるのである。」
p20「ケースとは問題を起こした個人のみを指すのではなく、その個人を含めた生活環境全体であるという視点です。」
p29
◆デーティング
�交際すること自体が目的であり
�複数の交際相手をもつことがあり
�関係の解消が容易である
→私的交際の段階であり、この段階には
�異性との関わり方
�性別役割
�配偶者選択 などを学習していく機能がある。
青年期の自立と社会化の一段階でもある。
◆コートシップ
特定の異性をお互いが結婚相手と認める私的了解から始まる
�結婚を目的とした交際であり
�特定の異性との関係に限られ
�関係性を解消することが困難
→きわめて社会的交際
「結婚とは自由恋愛の時代になっても、まだまだ相手の親族との付き合いや関係を含めた、新たな人間関係の形成という側面をもつのである。」→挨拶はしようね!
★子供の発達
p33
- 乳児期(0-2歳)「十分な基本的信頼感(私はここに生まれてよかった/ここにいて良いのだ、という絶対的な安心感・自信)と万能感(この時期の限られた欲求すべてが「泣く」という呪文一つで叶えられる)を身につけさせることが発達課題となる。」
- 幼児後期(4-6歳)叱るときは「なぜそれがいけないのか」子供と向きあうことが必要。ひとりっこは役割学習を生活の中で身につけていく機会が激減してしまうので、誰に対しても「王子様/お姫様」気分。
役割学習の大きな意味「居場所の確保」
思春期の子供の親:「いなし」と「対峙」
- 青年期(17-25歳ごろ)「子どもたちが親の庇護から巣立つためには、�経済的、�精神的、�社会的の3側面の自立が必要になる。」
p49「依存の対概念として自立があるのではなく、すべての生活行為が依存であり、その依存には、他者にすべてを委ねてしまう「未熟な依存」と、人に頼るところは頼り、自分のできることは自分で行い、他者からも頼られるという、ギブ・アンド・テイクの関係である「成熟した依存」があると考えられる。この成熟した依存関係を「自立」とよぶとすると、」
p63
父性(+)責任・耐性・強調・統制 (−)攻撃・暴力・破壊
母性(+)許容・安定・慈愛・養育 (−)呑み込み・抱え込み
p69 観察と監視 親→木の上に立って、離れたところから子どもを見る
p102 自己決定能力 [どちらのマイナスならカバーできるか]
→できない場合:�大人が手をかけすぎて自分で選ぶことのできない人
�自分の決定に自信がない人
p125 こどものサイン→『この人なら、このサインを受けとってくれるだろう』
p133 「優しさと、思いやりと、誠意と、人となり」=「ロマンチック・イデオロギー」
p158
ソリューション・フォーカスド・アプローチ:問題と解決は別のところにある
「「人は問題をもちながらも、その人なりにうまくできているところを常にもち続けているが、問題に目を奪われているために、そのうまくできているところに気づかずにいる」そして、そのうまくできているところに気づかせ、うまくできているところを膨らますことで、新たな解決を構築することが「解決」であるとする。」p160
�なるべく小さく
�日常的で
�毎日行うことが可能
→具体性が大切。気持ちも、その気持になるときなど、講堂に落としていく。
(何をしてるときが落ち着く?)
p162
たとえ今が0点でも、「どうやって0点をキープされているのですか?」「どうやってマイナスにならないようにしているのですか」