Bi-Bo-6

Bi-Bo-6

日常のあれこれ

アリス・イン・ワンダーランド - ティム・バートン監督

"Alice in Wonderland"

2010年/アメリカ/英語


出演
ミア・ワシコウスカジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム=カーター/アン・ハサウェイ


!すごく浅いネタバレ!


★----
新宿のWALD9で観てきました。
3Dのメガネはシャッター式?
たぶん重い方。ちょっと疲れやすい?
声は深キョ-----ン!!!!?びっくりしたよ!


予想より(色彩のセンスを見る映画かなと思っていたら)全然おもしろかった;)
私はこのアリスが好きです。


劇中のアリスが"19歳の女の子"ということで、
思春期とはまたちがう乙女心がとてもわかりやすく描かれていると感じた。


ひとことで言えば
ジャンヌ・ダルク
神の一言で鎧に袖を通して剣をかかげた、強き女性。


ファンタジー描写の面からももちろんだけれど、脚本も、侮れません。
まるで王道進行のコードのようなお話だけれど、それでも他にはない味付けを感じるのは監督の妙か。


ファンタジーについて。

まっさにイギリス!
とってもイギリス。どこを切ってもEnglish taste.
ティム・バートン彼はアメリカ出身だそうですが、現在はロンドン在住ということで。
彼の映画は「チャーリーとチョコレート工場」しか見たことなかったけど、
一度見れば「これがティム・バートンね:D」というふうに、忘れることのできないインパクト!
今回もそれを存分に感じることができた。
まったく予告トレーラーのとおりなので、
あのトレーラーの空気感が好きだったらこの作品を観て間違いはないはず。


彼のお得意なちょっとグロめな描写も、イギリスのおとぎ話にはとても相性がいい。
アンダーワールドは本当表情豊かに描かれている。
ちょっと退廃的で、楽園では決してない。
その中で「これは夢なの、私はコントロールできるの」と訴えかけるアリスの存在感。
とっても現実的で大人の階段を登ろうとしてる
等身大の19歳らしくって、微笑ましいし、共感した。


大きくなったり小さくなったり…
不思議な材料をコポコポ煮こんでつくるクスリだったり…
とくに赤い女王周辺、
すべてがファンタジー。
映像美としてリアルなファンタジー。
彼の色彩センスは見てて…なんだか挑発されます。
「きみも女の子だもんね、すきでしょ?こういうの。」とスクリーンごしに言われてる気がした。

色づかい、について。

喜怒哀楽やその他を「色」を使って表現しているんだなという印象。
それって例えば他にも「空気」だったり「比喩」だったり…
たくさんの人がいろんな小手先を使って描写していくものを、
彼は「色」に魔法をかけることで表してる、ってこと。
赤と白はもちろん、アリスのドレスの色や、マッドハッターの服装や白うさぎだったり、
どうぶつたちキャラクターたちの色指定で世界観が統一されてる。

マッドハッターは物語上とっても重要な人物で、

しかもジョニデという俳優の側面から注目もされて、実際この映画は彼ありき。
彼の服は、一見すると小汚いようで、実はスマート。帽子、リボンがすてき。
バラバラに見せかけて、引きで見ると綺麗に統一されてるっていえばいいのかな。
そんな風に、パッチワーク的なかっこよさ。
ハッターのリアクションはかわいかったり、ちょっとかっこよかったり。
基本的にかわいい〜不思議な帽子屋さんだから
ちょっとかっこいいことを言うとそれだけできゅんとしたり;)
あの奇抜なメイクも、ね!慣れちゃった。もしかしてジョニデは白目俳優かもしれない


たまたまだけど吹き替えで、
ハッターの声の人がまためっちゃかっこよくて!!!
そこが大きいのかも!
どっちにしろジョニデすてきでしたー
この勢いでパイレーツ3部作も通しで観たい。

「夢だから」と言い訳のできる

伸縮自在なアンダーワールドの様子が、アリスの想像の世界を探検してるようで、とっても楽しい。
他の人の頭を覗く、って言ったら大げさだけど
この描写だと、観客はそういう視点なんじゃないかな。

女性にとっては「勇気をもらえる」ストーリー

それもこんなファンタジー色全面の映画で、
という不思議な感覚になるのではないでしょうか。


個人的には
落ち込んだ時に観たい映画のひとつ*