Bi-Bo-6

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記憶を記録 feat. 宇田川藍

j nude 2012 1/19 vol.128

  • 大森南朋「転んでも 今日だけ悩んで 明日を楽しめ」

「そういう極端なシーンは何度かあります。それは彼のような男でもウマそうに食事をしたり、ふつうの日常を送っているということを観客に伝えようとする監督の意図だと感じたので、そういうリズムを大切にして演じました。映画では昔から、暴力って欠かせない要素。観客を興奮させるエンターテイメントですよね。僕もバイオレンス映画はわりと好きですよ。誤解を恐れずに言うと、映画のなかで暴力的な表現をするのは気持ちがいい。もちろん実際に殴るわけじゃないですよ。怒りを表現する芝居をしていると、興奮が高まって。あるとき感情のたががはずれる。自分のなかで起きるそういう現象を感じるのが、気持ちいいんです。とはいえ、ふだんは暴力をふるったりしませんが!(笑)」
「でも暴力って殴られるほうだけじゃなく、殴るほうも傷つくんです……」

 20代でその境地に至っていたことに驚くけれど、大森さんはたくさんの映画や音楽にふれていくうちに、なんとなく気づかされたのだそう。そして「そうはいってもやっぱりどこかでは悩んでいて、完全に抜け出すには時間がかかるものです。今だって、ずっとうじうじ考えていることもありますし……。もう、この話はやめましょうか!」と、てれくさそうに笑って視線を落とした。

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「『ヒミズ』の撮影が終わった後は放心状態で、家でぶっ倒れていました。といっても、一日一回は外に出ないと気がすまない性質なので、いつも通りに好きな散歩はしていました。知り合いのお店に顔を出したら「溶けてるぞ。ハウルみたいだぞ」って。『ハウルの動く城』でハウルが溶けて歩くじゃないですか。あんな感じで徘徊していたんだと思います。歩くのが好きなんです。ウォーカーズ・ハイみたいになって歩き出すと止まらない。気づけば3時間くらいかけて、渋谷から家まで歩いてます。」

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