Bi-Bo-6

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記憶を記録 feat. 宇田川藍

プライドと偏見 - ジョー・ライト監督

"Pride & Prejudice"


2005年/イギリス/英語


出演
キーラ・ナイトレイマシュー・マクファディン



イギリスっぽい、皮肉ましましなラブストーリー。
きゅんきゅんあそばせ。


★---
リジーのつっぱねぐあいに辟易し「いますぐ折れてラブラブになってよ!」と思うこと多し。
ダーシーさんはなんだかんだで人の良さ誠実さが表情や行動に表れている。最初の方は好意を寄せられたリジーが弄んでいるんじゃないかと思えるほどのやりとり。雨の中でプロポーズしたのに、断られいろいろと文句を言われるシーンでは思わずダーシーさんに感情移入して胸が傷んだ。


貴族社会、階級格差、女性と結婚の描写が物語とはいえなかなかリアルで、1800年ごろの人々の暮らしを垣間見ることができる。挨拶や陳謝がやたらと丁寧な言い回しだったりね。しきたりをとことん重んじる。特に「土地」「豪邸」でランクが決まるあたり、日本の資"産"主義に近いものを感じる。生活ぶりは、フランス的な装飾が少し質素になったくらいで、文化の部分では案外似てるなー(生活用品なんか特に)とか思ったり(だからこそドーバーを挟んで犬猿の仲なのかも)。馬とかガチョウとかぶたとか…きっと想像以上に土っぽいにおいがするんだと思う。
舞踏会の様子や音楽、豊かな美術装飾もまた、私たちの目を喜ばせてくれる作品。
イギリスの風景は本当に緑が豊かで、小川が流れる横を馬車で移動する…「こんな自然が豊かな土地だから、こういう文化が生まれたんだ」としみじみと納得できる。険しい山があるわけではない、アメリカとはそんなところがまた違う。


リジーに知性があるのか、ただの意地っ張り娘なのか、ちょっとどちらにも取れるような描写だったような気がします(一応本を読んでるとか、そういう賢そうな一面は見せてもらったけど)。



また、ジェーン・オースティン原作の『高慢と偏見』という小説はもう世界でも指折りの名作だと言われている関係もあって、すでに何度も映像化されている模様。その中でジョー監督がどういった作品に仕上げるのか、時代考証や性格の掘り下げなど、副音声では作品についてのこだわりをじっくりと伺うことができる。とくにカメラワーク関係のお話が印象的だった。とにかく長回しが多い!私はこういったことに注力できることがドラマと映画の決定的な違いだと思っているので、例えば長回しがふんだんに使われているだけでもう大好きになる。あとは「家族」の絆についてだったり、各カップルの進み具合についてだったり…一見して単純な話(タイトルそのまま)に見えて、その実とても複雑で人の心の繊細さを描いている…というのがこの映画の大きな魅力なのかもしれない。*


サントラもおすすめです。

映画『プライドと偏見』オリジナル・サウンドトラック

映画『プライドと偏見』オリジナル・サウンドトラック

ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」とか!他にもバッハとかアレンジされていて、崇高という感じです。