Bi-Bo-6

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記憶を記録 feat. 宇田川藍

ツリー・オブ・ライフ - テレンス・マリック監督

"The Tree of Life"
2011年/アメリカ/英語
出演
ブラッド・ピットショーン・ペン


「世俗(Nature)に生きるか、神の寵愛(Grace)に生きるか。」“There are two ways through life, the way of nature, and the way of grace”
「厳格な父と聖母的な母」
生命は神秘的で残酷で、人生は無限でちっぽけ、ミクロとマクロな映画です。


★---

予告編の時から「これは観なくちゃ!」って思ったんだけど、それは親子の葛藤(厳格な父とそれに反抗する子ども)に多大なリアリティを感じたのか、自分の中に一定の共感があったから。
子どもにとっての親の存在とか、親の人生とか、このごろはよく考えてる。それは「社会の中にどう自分が組み込まれていくか」に対する不安の裏返しで、「まあ親に近い人生(社会との距離や善悪について)を歩めば間違いはない」っていう消極的な拠り所なのかもしれない。親に似てくるとか、似た人を好きになるとか、なんでそうなるのだろうって、ひとつの安心を求めてるからなんじゃないかなと思う。その反対側に位置する思いとしては、親への感謝や無限の愛だったりそういうもっと「肯定」的な要素も含まれている。それは心理的・文化的なものだけではなくて、遺伝子という「伝える・伝わる」モノのやりとりが「物質」として、親子間で存在しているからだとも思う。…口下手でごめんね。


作品の話に戻りますが、非常に難解。
そのかわり、台詞が必要最低限(もしくはそれ以下/人物の名前さえあやふやだからね)だったり表現が極抽象的だったりと、受け手側のイマジネーションを掻き立ててくれる要素が満載になっている。初見の感想は「こんな感じね、なるほど。」という納得程度…2度目からストーリーの断片をつなぎとめることができるようになるんじゃないかな。


特に宇宙や海などの「世界の創造」と血液や呼吸などの「命の誕生」、マクロとミクロの対比・映像美がすばらしい。
光を感じるカメラワークも印象的。


数回は観たい。大切な人と観たい。
ブラッド・ピット演じるお父さんの厳しさは、彼が夢を諦めた悔しさの転化で、それを子どもたちもしっかりと理解しているところが切ない。力では圧倒的にかなわない母親が子どもに対してどう接するべきなのか、考えさせられる。(日本ではよく「マザコン」って揶揄されるけど、他の国にもそういう表現だったり概念はあるのかな)答えはないけど、自分なりの回答は用意しておきたい。*