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日常のあれこれ

宣伝会議 no.773 2009 9/15

宣伝会議 2009年 9/15号 [雑誌]

宣伝会議 2009年 9/15号 [雑誌]

広告界から社会へ広がるコピーライターの仕事

  • 中村聖子氏/風とバラッド

(キリンNUDA資生堂ザ・コラーゲン)
「商品開発というか、私の仕事は主に商品のポジションや性格を明確にするコンセプト作りや魅力づけ。どんな消費者に対して、どんな価値を提供できるのかを企業と一緒に考えている。商品と世の中のつなぎ目に自分がいるのだと思う」「私の場合、ふだんコピーや広告表現を考えるときも、まず大きなビジョンや、立ち位置を仮想した上で考える場合が多い。商品のポジションが明快であるほど、アウトプットの輪郭もはっきりする。その作業工程がそのまま企業の『商品開発』というプロセスに組み込まれてのだと思う」「アウトプットされた言葉だけを見て、それがコピーライターの仕事だと思われているかもしれない。しかし、そこにたどり着くまで、商品をいろんな角度からとらえ、魅力的に見える切り口を探したり、時代性や情緒的な共感性もシミレーションする。コピーライターが広告より前の段階、たとえば商品開発から関わるケースが増えているとしたら、その言葉を導き出すまでの考え方、過程が企業にとって、何らかのヒントになっているからではないか」

伊右衛門イオンレイクタウン
「昔から"コピーっぽいコピー"が好きではなかった。コピーの役割は商品やサービスへ人を動かすことにある。人が動くのなら、詩のような言葉でなくとも、記号だっていいはず。そんなことを考えていたので、コピーライターとしては、少し変わっていたかもしれない。」「やはり、言葉は意思を伝えるために作られた、最良の伝達システムだなと。ノンバーバルなコミュニケーションもあるとはいえ、ちょっと複雑な内容になると、言葉なしでは絶対に伝わらない。最近、改めてコピーライティングは万能だと感じるようになった」

「優秀なコピーライターは、ぼんやりしている企業の課題をズバリと言い当ててくれる。課題を明確にする上で、言語化のスキルが重要なのだと考えるようになった。」「コピーライティングは手段であって目的ではない」「お客様が望んでいるのは課題の解決であって、素晴らしいコピーもその解決法のひとつでしかない」「経営者が発信するメッセージをより伝わりやすく言語化したり、組織の求心力を高めるための言葉を開発したり、広告の枠にとらわれないとコピーライティングのスキルが求められる領域はたくさんある」

  • 前田知巳氏/フューチャーテクスト

「僕は企業の成長そのものこそ最もクリエイティブなものだと思っているし、そこに参加をするのが楽しい。自分の作った広告がどう評価されるか以上に、その企業の業績が気になります」


自分の表現するものに対して、常に反省できる