Bi-Bo-6

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日常のあれこれ

フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞に見る現代美術の最前線 - 森美術館

公式サイト

デュシャンの窓」「窓からの眺め」「時空の窓」「こころの窓」「窓の内側」

デュシャンの窓」

日常的な素材がアートになりうる
同じ物を大量につくり、安価に提供する
コンセプトを作品の核とする
偶然の結果を作品に取り込む

「窓からの眺め」

都市はさまざまな視線が各所から発せられて交差する場であり、それ自体がメディアともいえるでしょう。故に都市はアーティストにとって非常に興味深い考察の対象となります。特にパリは、ヨーロッパの中心的都市としてさまざまな人や思想、そして文化が交錯し、多彩な文化を生み出してきました。アーティストたちはパリを、文化的、社会的、地政学的、美術史学敵な視点で分析し、表現しています。


ワン・ドゥ 「イエローページ」
ミニマリズム:美術・建築・音楽などの分野で、形態や色彩を最小限度まで突き詰めようとした一連の態度を最小限主義、ミニマリズム(英: Minimalism)という。 1960年代のアメリカに登場し主流を占めた傾向、またその創作理論であり、最小限(Minimal)主義(ism)から誕生し、必要最小限を目指す手法である。装飾的な要素を最小限に切り詰め、シンプルなフォルムを特徴としている。美術の分野ではミニマル・アート、音楽の分野ではミニマル・ミュージックとも呼称する。フランスの現象学の哲学者であるモーリス・メルロー=ポンティは、「ミニマリズムの哲学者」と呼ばれる。(Wikipedia
子供用自転車:盗難から逃れようとして身動きがとれなっくなってしまった笑うに笑えない日常の現実
マットの芝生
透明な窓から眺める景色
壁に張り付いた彫刻の輪郭(大量生産的な柄で統一)
ガラスの食器でつくった顔


グザヴィェ・ヴェイヤン:"認識可能であるための最小の条件とは何か"を追求し、極端なほどに単純化された作品を提示。見る者に知覚の限界を問いかける。モチーフを原型へと変容させ、本質的な記号へと還元する作品。


シプリアン・ガイヤール「不信の時代の信仰」:17世紀風の風景画の中に、近代建築が突如として描かれている。そのことで自然がスペクタクル化され、かつてのユートピア的近代建築も廃墟のように見える。“未来の考古学”と呼ぶ視点で作られた作品は近代建築を通じ、現代文明についても検証を促している。


ローラン・グラッソ「過去への探求」:中世の街角に突然白い雲が出現している。グラッソは、光、音、電気エネルギー、電磁波などの目に見えない要素の可視化、また超常現象に興味を持ち、現実が実は社会の大多数に共有されたイメージの集積でしかなく、目に見えない要素を通して世界を分析することで、全く別の現実が見えることを提示している。


Askiatower アスキアタワー
スピノザカー
フィリップ・ラメット:「非合理的熟考」「孤独の箱(使用中)」「合理的浮上」「海底の合理的探検(昼寝)」

フィリップ・ラメット:1961年生まれ、パリに在住し制作を続けている。1990年代初めから「携帯可能な個人的視点」「一目ぼれ用肘掛け椅子」「ことば放射砲」といった作品タイトルにその機能が示されたオブジェを制作している。それが、肘掛け椅子や、人工肢、あるいは絞首台であれ、時代おくれにも見えるこうした道具は我々に単なる鑑賞をこえるものを求めている。
「全体として重要なのは、オブジェそのものではなく、それを将来いかに使えるかという考えであり、特に、それを使うためにいかなる精神的な変化が必要になるかである。」とフィリップ・ラメットは述べている。
――http://www.tokyoartbeat.com/event/2008/475C

田口行弘 畳