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日常のあれこれ

NEWSWEEK '10 7.28

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2010年 7/28号 [雑誌]

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2010年 7/28号 [雑誌]

「アルゼンチンやボリビアを除けば、中南米諸国の大半が急速に中道路線へと移行している。チリとコロンビアで今年行われた選挙では保守派が勝利パラグアイウルグアイなど、急進的ではない社会主義が主流派を占める国も穏健路線を歩んでいる。」「コロンビアは地政学的に重要な国だからEUは沈黙しているのだ」

  • ストレステスト: 銀行を対象にした厳格な健全性審査

By the numbers

66%: アメリカが金融危機で失ったGDPのうち2010年第1四半期までに回復した割合
45%: 同日本
13%: 同ユーロ圏
11%: 同イギリス
アイルランド独立戦争第二次世界大戦アイルランド中立、北アイルランドの分離と20世紀を通じて両国は緊張関係が続いた。」
「アメリカは日本が軍事支出を拡大すること、海外での軍事行動への参加を増やすこと、さらには憲法を改正して日米同盟の枠内での自衛を認めることなどを望んでいる」
「木々は雨水を吸収し、表土の流出を防ぐ。自然災害の被害を小さくし、痩せた農地を再生させる役目も果たす。加えて、
大規模な植林事業には大きな雇用創出効果も期待でき、雇用不足に悩む農村部を救う妙薬ともなり得る。再生した森林をうまく管理すれば、森林伐採を招いた元凶であるエネルギー不足も解決できそうだ。」「森林伐採の経済的なツケは、ハリケーンの被害よりもはるかに広範囲に及ぶ。流出した土壌が年間3600万トンも河川に流れ込み、川底には土砂が堆積。飲み水が汚染され、かつては豊富にいた魚も姿を消した。雨水が地下に浸透せずに流れ出てしまうため、地下水位が急速に低下、それでなくとも多くの問題を抱えるこの国が、干ばつの被害にまで見舞われている。」
コンゴは「呪われた資源大国」の典型例だ。豊かな資源は腐敗した政府や各地域の軍閥の懐を肥やす手段と化し、国民は基本的な公共サービスも欠いたまま苦しい生活を強いられている。」「米議会が可決した金融規制改革法案。〜企業は間接的であれ武力紛争の資金源とならないように努力し、第三者が作成した監督報告書を提出してそれを証明しなければならない。」

チリ大統領セバスティアン・ピニェラ

「現在は公共部門の運営方法を転換し、現実的かつ明確で、効果的な刺激策を導入しようとしている。投資や事業革新を促す刺激策にも重点をおいているので、起業家は抱える問題をうやむやにせず、きちんと取り組むことができるだろう。一部の税金も下げた。」「右とか左という概念はもう意味がないと思う。もともとはフランス革命で生まれた概念で、左は国王の首をはねたがり、右は王政復古を求めた。私たちは誰の首もはねたくないし、誰も王に祭り上げたくない。左とか右とかは少しばかり時代遅れの考えだ。」

科学が明かす想像力の鍛え方 - The Creativity Crisis

「想像的であるためには、発散思考(多数の新しいアイデアを生み出す思考)と、収束思考(発散思考により生み出したアイデアをまとめ上げて、最良の結果を導き出す思考)の両方が必要とされる。」「世界に目を転じると、創造力の強化を国の重要課題に位置付けている国もある。イギリスは08年、理科に始まり外国語に至るまで、中等教育のカリキュラムを全面的に見直し、アイデアを生み出すことを重視する教育に転換した。EUは09年を「欧州創造性・イノベーション年」に設定。教育のトレーニングに予算を付け、問題解決をベースにしたカリキュラムを導入した。実世界の問題の解決法を探ることを通じて、創造力を育もうというわけだ。中国でも、詰め込み型教育からの脱却を目指して、大々的な教育改革が推し進められている。新たに取り入れられ始めているのは、やはり問題解決型の学習法だ。」「想像という活動は、知識や情報と無縁ではない。事実の把握と念入りな調査は、想像のプロセスに欠かせない段階だ。」「一般的には、創造性は右脳が担うということになっている。しかし、最近の研究によれば、右脳だけを活用して想像力を発揮しようとしても、あと一歩でアイデアに手が届かない状態からいつまでも抜け出せない。
 問題を解決しようとするとき、私たちはまず最初に、当たり前の事実やなじみのある解決策に目を向け、そこに正解が隠れていないかどうか確認しようとする。これは主に、左脳による問題解決のアプローチだ。この段階で正解が見つからなければ、次は右脳と左脳が同時に作動し始める。右脳の神経回路が活躍して、目の前の問題とわずかな関連性しかない情報も記憶の中から引っ張り出す。こうして、普通であれば忘れられているさまざまな情報が左脳に供給される。すると左脳はその情報の中に、未知のパターンや新しい意味、高度な抽象概念を捜す。
 左脳は右脳から与えられた情報に関連性を見つけると、その情報を逃さないよう瞬時に閉じ込めなくてはならない。こうして右脳と左脳が同時に働くとき、人の集中力は広く浅く情報を収集しようとする散漫な段階を経て、高い関連性や新しい意味を見いだそうとする極度に集中した段階へと移る。
こうして脳は瞬時にバラバラの手掛かりを結びつけ、1つのアイデアの形にする。それが意識の中に入ってきてひらめきを感じるときの状態が、いわゆる「アハ体験」である。脳がひらめきの新しさやユニークさを認識したときに、喜びの電流が体の中を一気に駆け巡るような体験だ。」
事実発見→問題発見→アイデア発見→解決策発見
「不安と退屈の間で想像力が育まれるのだ。」「創造性の豊かな子供は、型にはまらない答えや、時々混乱すること、好奇心のために遠回りすることを受け止めてくれる教師がいると、想像力がさらに伸びる。」「何が起きても代わりの道を見つけられるはずだと思えるのだ。」「現場で生まれたアイデアは現場で採用の可否を決めること。」

「誓いますか?」「誓いません」 - 'I don't': The Case Against Marriage

社会学は(結婚という)システムが機能していないと教えてくれる。」「これこそ人類の生体の在り方だと言うだろう。人間は永続的な関係には向かず、3〜4年ごとに相手を変えて一夫一婦関係を結ぶようにできていると、人類学者のヘレン・フィッシャーは考えている。」「私たちは一夫一婦制を否定する気はない。けれど結婚という概念は手あかまみれで、それでいて神聖化され過ぎているため、近づきたくなくなってしまう。」
「選択肢があり過ぎる時代の愛を論じた新刊『チョイス効果(The Choice Effect)』は、「私たちは自由に世界を飛び回り、体外受精で子供を持ち、グローバルな職場で働き、父親にも育児休暇が推奨される時代に生まれた」と指摘する。その結果が「選択肢があることを重視するくせに、いざとなると選択するのを嫌がる世代」だ。経済力も子づくりもコントロールできるようになった今、残された結婚の理由は「愛」だ。」「現代の女性は、あらゆる面で相手にとことんほれ込む充足感を求めている。その相手は親友であり、仕事のパートナーであり、セックスと愛と家事を一緒にする「ソウルメイト」でなくてはいけない。実際20代の独身者の94%が、パートナーとして求めるのはソウルメイトだと答えている。」「相手に期待しすぎない方が、男女関係は長続きする可能性が高い。」「子供にとって重要なのは、結婚という形ではなく安定した人間関係だ。」「08年に出産したアメリカ人女性のうち未婚者の割合は41%。これは過去最高の数字」

「『インセプション』『アバター』『アリス・イン・ワンダーランド』どの映画も、現実は危険と問題に満ちているから、物事を明確に捉えるにはどこか別の場所(この世界の外でもいいし、心の奥底でもいい)に行かなければならないとでも言いたげだ。虹のかなたを夢見る『オズの魔法使い』にも似ているが、発するメッセージは「やっぱりうちが一番」というオズの教訓より政治的だ。」
「伝統的にアジアの観客は物語(通常は観客たちになじみのあるストーリーだ)がどう展開するかより、個々のパフォーマンスの出来栄えに関心がある。」
「基本的に医療は情報管理ビジネスだ。」
「この喜びを友人であり仲間であり、愛するペネロペと分かちたい」