Bi-Bo-6

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記憶を記録 feat. 宇田川藍

NEWSWEEK '10 3.16

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 3/16号 [雑誌]

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 3/16号 [雑誌]

「自由な議論を保証するため、この国は人を傷つける主張までも守ることを選んだ。――米連邦最高裁長官ジョン・ロバーツ/イラクで戦死した海兵隊員の葬儀会場で「兵士の死を神に感謝する」などと書いたプラカードを掲げた行為を表現の自由だとする判決を下して。」
「EUは乱獲防止と漁業資源の保護を目的に、加盟各国に肴の種類ごとの漁獲制限量を割り当ててきた。各国はさらに個々の漁業関係者に割当量を設定。このため漁船は制限量を超えた魚を産み捨てざるを得ず、EU内の漁船が海に廃棄する魚は、年間捕獲量の13%に上る。この本末転倒な「保護政策」が見直されるかもしれない。〜早ければ再来年から「ポイ捨て禁止」が始まる。」
「中東全域で1月に始まった事態は何を物語るのか。社会主義であれ全体主義であれイスラムであれ、国民に言論の自由とまともな働き口を提供できないイデオロギーの脆弱さだ。」
「急速な高齢化が進む中国では、高齢の親と離れて暮らす子供に対し、もっと親の面倒を見るよう法律で定めようとする動きも出てきた。現在検討されている高齢者権益保証法の改正案では、高齢の親と別居する子供に、「頻繁」な訪問を義務付けようとしている。(ただし「頻繁」の定義はまだ定まっていない)さらに、親の医療費や介護費用の負担も求める見通しだ。膨張する医療費の抑制が狙いとみられる。「一人っ子」世代の多くは都市に移住し、故郷に取り残された高齢者が医療制度を圧迫している。」「親孝行を金銭でとらえる若者が増えてきた。」「祝日に実家を訪ね、親に小遣いや土産を渡せば義務を果たしたと思っている。」
「バフェットが高く評価しているのは、鉄道の優れた燃費効率。」
「民主国家の首脳は時に、「役に立つ独裁者」に弱い。」
「冷戦時代への「ノスタルジー」を捨てて、現在の世界に適応する必要がある。」「もっと心配なのは、組織が「退行」することによって、創造力豊かで有能な下級将校たちが不満と嫌気を募らせ軍を離れてしまうことだ。彼らはいくつもの戦場で現場の指揮にあたり、大胆な戦術を考案し、大きなリスクを引き受けて仕事を全うしてきた貴重な人材だ。けれども管理業務を担う順番が回ってくると、彼らはオフィスに閉じ篭り、プレゼンテーション用のスライド作りや四半期レポートの作成に追われる。」「軍人としてのキャリアを積むなら、思い切って遠回りをするといいと、ゲーツは士官候補生たちに助言した。大学院に行くのもいいし、2〜3年教職に就いたり、特定の国の研究に集中するのもいい。視野を広げて、多様な能力を付けろというのだ。」「巨大な官僚機構は、チャンスさえあれば物事を昔どおりに戻してしまう傾向がある」

思考力の低下はツイッターのせい? - I can't think!

「情報過多が人間を不安にさせることは、これまでも指摘されてきた。」「情報負荷が高まるに従い、背面側前頭前皮質(DLPFC)の活動が活発になることが分かった。DLPFCは意思決定と感情の抑制をつかさどる部分だ。ところが、情報量が増え続けると、まるでブレーカーが落ちるようにDLPFCの活動はストップする。賢い意思決定ができなくなり、つまらない間違いをしたり、選択を誤ったりする。感情の抑制もできなくなり、イライラや不安が急激に高まる。このように「情報が多過ぎると、人間の判断は合理性を失ってしまう。」おかしな話だ。十分な情報を踏まえた意思決定は理想とされてきたはずなのに。」「情報過多は新しい問題ではない。ジャーナリズムのジェームズ・グリックの新著『情報』によれば、17世紀のドイツの哲学者ゴットフリート・ライプニッツは「恐ろしく大量の本が出版され続けている」と嘆き、18世紀のイギリスの詩人アレキサンダーホープは、「作家の洪水が世界をのみ込む」と警告した。けれどもその実態は、自分がわずかな情報しか吸収できないことへの不安やストレスであり、心理的な問題であると見なされた。ところが情報の伝達方法が多様化し、伝達の頻度も増えるにつれて、大量の情報を吸収しようとすると脳の認識作用が麻痺することが明らかになってきた。なかでも明らかに打撃を受けるのが、正しい判断を下す能力だ。最近盛んになっている意思決定の研究によると、人間は情報が増えると、客観的に見て最善とはいえない選択や後悔する選択をする可能性が高まる。」「人間が下す決定の多くは無意識に行われること、情報が多過ぎるとそのシステムの働きが鈍くなることも分かってきた。一方、問題が潜在意識にある時間が長いほど、創造的な解決策が生まれやすいことも分かってきた。」

情報の流れが意思決定に与える影響

  • 判断力を麻痺させる

「情報が入ってくると、人間はそれを目先の意思決定で考慮に入れるか否かの取捨選択を迫られる。ところが情報が多過ぎると、選択を放棄してしまう。」「比較しなければならない情報が増えると決断は難しくなる。」

  • 満足度が著しく低下

「情報が多いほど、排除した選択肢を後悔する傾向が高まる。」「一番いいものを見つけるのは無理だ。という思いにストレスを感じるようになる。」「情報の効果が薄れたり、かえって逆効果になるのは、主として脳が情報を一時的に記憶する短期記憶の容量が限られているせいだ。」「情報が入ってくるスピードも脳を圧倒する。情報が絶え間なく入ってくると、すぐ反応する癖がつき、スピードが第一になって正確さと思慮深さが犠牲になる。」

  • 情報は質より新しさ

「意思決定には強力な『超近性』効果がある」「最新の情報に大いに注目し、それ以前の情報を無視する」「私たちは即時性と量が質だと勘違いする」「人間の認知システムは、情報を少しだけ考慮することに向いていない」

  • 無意識は意外に重要

「あまり細かく考えすぎないほうが、創造的な意思決定につながりやすい。」「常に情報が入ってくる状態では、追加の情報を使って創造的な飛躍や賢明な判断をすることができない」「情報の流れをいったん止めて、小休止する必要がある。そうすれば、脳は無意識に新たな情報と既存の知識を結合して新しい結び付きを生み出し、隠れたパターンを見つける」「意思決定の研究において最も意外な発見の1つは、人間の最前の決断の一部が無意識に行われるということだ。」「与えられた情報が多いほど、学生は有益な情報とそうでない情報の遠別に苦労した。」「まずは優先順位を決めよう。余計な情報を無視するのが他人よりうまい人もいる。」

「結局、問題はイスラムだ。ヨーロッパのイスラム化に反対しているのに、イスラエルパレスチナの紛争ではパレスチナを支持するなんて筋が通らない」

「自らの持つ遺伝子の組み合わせ、つまり生物学的な父親はまさに「自分とは何者か」を考える際に欠かせない要素だし、それを知ることは基本的人権の一部だ。」

「現在のアメリカでは、人間の命を仲介するビジネスに免許は要らない。精子卵子を仲介するビジネスは30億㌦規模の産業となっているが、規制は緩く、ドナー情報の開示を求めてもろくな答えは得られない。」「私は不妊治療の成果ではなくて人間なのだから」「声をあげることを拒むもうひとつの要因が、生物学上の親を知りたいと考えるのは、育ててくれた家族に対しえ恩知らずな行為だという考え方だ。もちろん、情報開示を求めている人々も家族を傷つけたいとは思っていない。心のなかのわだかまりにけりをつけたいだけなのだ。」

「誰だって昔は教わる側だったはずだ」

「彼女が過去をどのように覚えているか、周囲が彼女をどのように覚えているか、人は自分の人生と過去をどのように覚えているか、そのすべてが実際に起きたことをどのように映しているか。たぶん真実はどこにも存在しないのだろう」「歴史を生き延びた世代が消えていくとき、最も声高だった主張が「真実」として残る可能性もある。しかし『告発』は、明確な事実に到達することが不可能なら、答えのない疑問を持ち続けるしかないと考える。歴史を一件落着で考えるのは不公平だ、と。」

「ハードウィックによれば、オオカミは恋愛の対象だ。「表現されているのは性的欲望みたいな暗い野性の本性。おとぎ話のオオカミは、女の格好をして赤ずきんをベッドに誘いこむ。変態っぽいでしょ!服装倒錯のはしり。変態オオカミ、女装ばあちゃんね!」」