Bi-Bo-6

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記憶を記録 feat. 宇田川藍

COBS 2010 December No.25

複眼思考の経済ウォッチング 八目ヤマガタ。 山形浩生

[第3回]TPPって何?

 貿易は自由化するのがいちばん。これは経済学においてほとんど文句なしの正しい見識なのだ。関税は撤廃しよう。輸出入の制限はなるべくなくそう。いろんなものが自由に動くようになったら、ぼくたちの選択の幅は広がる。安いものが手に入るようになるし、自分たちの製品だってもっと売りやすくなる。保護貿易でものの動きを制限し、経済のブロック化を進めてしまったことが、かつては世界大戦の原因にもなった。いろんな意味で、貿易は自由化するほうがいい。だからこそ世界中でそれを実現すべく、GATT関税および貿易に関する一般協定)なんていうものがあって、貿易自由化を一生懸命進めている。
 でも、そんなにいいなら、なぜなかなか自由化をしないのか?それは、保護貿易の利益を得る人は国内のごく一部に集中し、その損害を被る人は、うすく広く広がっているからだ。日本の農業保護のおかげでものすごく高い米を食わされている。米の輸入が自由化されれば、日本全体でみれば得のほうが圧倒的に多い。米作農家は競争で苦労するけれど、その他の無数の人々は安くておいしい米が買えるようになるんだから。が、一人ひとりはそんなに得をするわけじゃない。月に千円くらいの節約だろうか。一方、日本の米作農家は、少数だがものすごくオイシイ立場にある。すると、米を自由化しようとしたとき、米作農家はものすごくがんばって反対するけれど、利益を受けるぼくたちは、月額千円くらいのことで大騒ぎしようとはしない。政治は声の大きいところが勝つので、農家の言い分が通る。これと同じ現象が各国のいろいろな産業で展開されるため、自由貿易推進は総論賛成各論反対で、身動きがとれなくなる。

意識していない空き時間は、空虚に浪費されてしまいがち。それを防ぐために佐藤氏自身が実践するのは、時間軸で割られた手帳を活用し、アポイントのない空き時間をすべて四角く囲む作業の習慣づけだ。たったこれだけのことでも、毎日の中にどれほどの空き時間が埋蔵されているのかが、一目瞭然となる。