Bi-Bo-6

Bi-Bo-6

記憶を記録 feat. 宇田川藍

生半可な学者 - 柴田元幸

生半可な学者―エッセイの小径 (白水Uブックス)

生半可な学者―エッセイの小径 (白水Uブックス)

「一般に、アメリカ人は何かを肯定するとき、それを全面的に肯定する表現を好む。否定的要素はあえて口にしないか、むしろ肯定的要素に読みかえて(「狭い」ではなくcozyとして)表現する。彼らにとって、狭いわが家、と言ってしまったら、それはもはや楽しいものではないのだ。
逆に日本人は、「……ながらも」「……ではあれ」というふうに、むしろ何かの限定を加えて肯定することを好む。いってみれば、百パーセントの幸福よりも、「……だけど、でも、まあいいか」と自分に言い聞かせる部分があった方が、幸福としてリアルなのだ。」
「数年前にコカ・コーラ社が創立以来ずっと同じだったコーラの成文を変えて、全米の消費者から抗議が殺到したときであった。その抗議というのが、単に味が悪くなったとかいう次元ではなく、コカ・コーラはアメリカのシンボルであって、アメリカ人のアイデンティティの拠りどころなのだから、それを勝手に変えるのはアメリカ人のアメリカ性を否定することにほかならない、といういわば形而上学的次元における抗議だったのである。抗議者たちによって「全米旧コーラ愛飲者連盟」も結成され、議論の熱しようたるや、ウォーターゲート事件の際の、大統領は国民自ら選んだ代表なのだからどんなことがあっても辞めさせるべきではない、という議論をさえ思い出させた。」
「かつての「セルフ・ヘルプ」(人格の陶治)が自分を鍛えるという禁欲精神に基づいていたとすれば、現在のそれは(より現実的に、目の前の問題を取り除くことを目的とする)むしろ自己愛の保存をはかろうとする。」


スイート・シックスティーン


★アメリカの若手黒人作家トレイ・エリス『紋切型』Platitudes

Platitudes &

Platitudes & "the New Black Aesthetic": & The New Black Aesthetic (Northeastern Library of Black Literature)

形而上の遊びの要素をふんだんに


風と共に去りぬスカーレット・オハラ
Tomorrow is another day.


ジョージ・ミケシュ(マイクス)
★『外人処世訓』Goroge Mikes, How to Be an Alien, Penguin Books

外人処世訓 (研究社小英文叢書 (133))

外人処世訓 (研究社小英文叢書 (133))

イギリス人の性格
『円いずる国』The Land of Rising Yen


「むろんいずれはもっと技術が進歩して、CDだって過去の遺物になってしまうだろう。そして人々は、我々にはよかれあしかれ先端テクノロジーの粋と見えるCDプレイヤーの四角い箱を、現在我々がラッパつき蓄音機を見るのと同じ郷愁のまなざしで見るようになるのだろう。そのとき未来の作家は、CDの(彼らの時代の水準からすれば)ハイファイとはほど遠い音を、はたしてどのように表現するだろうか?」


ニコルソン・ベイカー『中二階』The Mezzanine

中二階 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

中二階 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

ミシン目


★真夜中の虹 - アキ・カウリスマキ監督

真夜中の虹/浮き雲 [DVD]

真夜中の虹/浮き雲 [DVD]

ポール・オースター『ムーンパレス』
ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)

卵が割れてショック


「花粉症の悲劇は永遠に悲劇性を剥奪されているところにある。」
"Here's looking at you, kid"『カサブランカ』「君の瞳に乾杯」
ヨギ・ベラ ベライズム「"Because it gets late early."(遅くなるのが早いから)」→暗くなるのが早いから「レストランで、ピザは四つに切りますか八つに切りますかと訊かれて、"Better make it four. I don't think I can eat eight pieces."(四つにしてくれ。八つも食べきれんからね。)」
「考えてみれば、「文学でさえも教えられる」という発想は、「文学は教えられるものじゃない」という発想よりはるかに、文学をめぐる手垢のついた種々の思い込みから自由だともいえる。」
Jackson Brown - Sarrow of Fountain

「誠実さとか優しさとか人間らしさとか素朴さとか純粋さとか、たいていは何も語っていないに等しい文句」
Janis Ian - At Seventeen


メタフィクション

重力の虹〈1〉 (文学の冒険シリーズ)

重力の虹〈1〉 (文学の冒険シリーズ)

重力の虹〈2〉 (文学の冒険)

重力の虹〈2〉 (文学の冒険)

1979『ナルシシズムの文化』「自分世代」「Me-Generation」
ジョン・バースジョン・ホークスジョン・アーヴィング
ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)

ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)

ガープの世界〈下〉 (新潮文庫)

ガープの世界〈下〉 (新潮文庫)

リチャード・フォード
Rock Springs (Vintage Contemporaries)

Rock Springs (Vintage Contemporaries)

リチャード・パワーズ
Three Farmers on their way to a Dance

Three Farmers on their way to a Dance

リック・バズ
The Watch (Norton Paperback Fiction)

The Watch (Norton Paperback Fiction)


ポストモダニズム:方法的にも内容的にもいままでの小説上の約束を可能な限り破るような、あるいは約束を約束として意識させるような、「実験的」「前衛的」といった形容句がいかにも似合う小説を指す。〜そのように約束を破ることによって何か新しいものが作れるはずだという比較的素朴に信じる人がその時期(60's後半70's前半)にある程度いたという意味でもある。
ミニマリズム:内容的には、人間関係の崩壊、貧困、失業といった暗めの話題が多く、文章的には痩せ気味のそぎ落とした文体の短篇、技法的にも表面上は単純素朴でポストモダンの実験性とは好対照、というのがだいたいの共通理解である。〜「電気代が払えないという事実を電気代が払えないという事実として書く文学」と考えてよいのではないかと思う。つまり、電気代が払えないことを「悲劇」「悲惨」「社会問題」等々として意味づけるのではなく、ただ「電気代が払えない」と書いてしまうのである。