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記憶を記録 feat. 宇田川藍

ポスト戦後社会 シリーズ日本近現代史 - 吉見俊哉

ポスト戦後社会―シリーズ日本近現代史〈9〉 (岩波新書)

ポスト戦後社会―シリーズ日本近現代史〈9〉 (岩波新書)

この手の新書って初版が「1996年」とかだったりして「ポータブルCDプレイヤーェ…」ってなることも多いんだけど、なんとこの本は2008年12月に書かれたそう(あとがき)。新しい。っていうのが手にとった一番の理由。

「ポスト「戦後」社会(Post-Postwar Society)を語るには、まずもって「戦後」がいつ終わったかを考えねばならない。だが、この問いへの答えはひとつではない。早くは占領期の終わりとともに「戦後」が終わったのだともいえようし、日本が高度経済成長に向かう一九五〇年代末に「戦後」が終わったのだともされてきた。また、人々の意識の上で、本当に「戦後」が失われていったのは七〇年頃だとすることもできるだろう。他方、九〇年代の「失われた」時代には、私たちが本当に「戦後」を抜け出せていたのかが、アジアとの関係においても、アメリカとの関係においても、改めて問われていった。」
「暗黙の前提とされていたのは、戦後日本がアメリカに保護されて経済発展を遂げていく条件が整ったことだった。軍事的な負担の解除とさまざまな技術供与、東南アジアの原材料資源と日本の工業力の結合、そして戦争賠償問題の政治的「決着」は、戦後日本の経済発展を可能にする条件であった。」
「都市空間の面で「夢」の時代を象徴したのが、一九五八年に完成した東京タワーであったとするならば、「虚構」の時代を象徴するのは、間違いなく八三年に開園した東京ディズニーランドである。」