Bi-Bo-6

Bi-Bo-6

日常のあれこれ

NEWSWEEK '10 11.10

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2010年 11/10号 [雑誌]

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2010年 11/10号 [雑誌]

日本人の心をつかめば、タイヤが売れるというわけだ。――「ミシュランガイド」元調査員のパスカル・レミー/『ミシュランガイド京都・大阪・神戸2011』で、最高評価の3つ星を獲得した店が世界最多の12店になったことについて。欧米のシェフからはミシュランの経営戦略だという批判が出ている
私は実際のゴミについて話すためにここに来た。ゴミみたいな話はあなたたちにお任せする。――イタリアのベルルスコーニ首相/ナポリのゴミ問題に関する記者会見中、テレビ局幹部が未成年の少女をベルルスコーニに紹介したというセックススキャンダルについて質問されて


「一度は治まった反日デモが再発した理由は定かではない。だが共産党が政権維持のため続けてきた反日教育と、インフラが未整備な地方都市特有の事情が関係するという指摘がある。」「今回デモが起きた成都武漢鄭州といった都市は、安替が言うように「市民意識がそれほど高くなく、かつ情報インフラも不足している」という事実も共通している。つまりこういった都市では日本に対する単純な悪意が育ちやすい。」


「日本が国連安保理常任理事国になる可能性はない。ただ世界での評判は決して悪くない。世界平和への貢献や、温暖化対策などの環境問題では世界を十分リードできるはずだ。」「まずは環境やバイオ分野といった先端技術に力を入れること。そして国際化をすすめることだ。例えば日本の学校の新年度は4月に始まるが、これが留学の妨げになっている。日本の想像力を世界の最先端技術と、積極的に連携させなければならない。」


マリファナは30年代のプロパガンダ映画で堕落の薬として描かれたこともあり、37年には全米で非合法化された。それが60年代にヒッピーの象徴となり、70年代にはコメディーのネタになるほど「市民権」を獲得。90年代にはヒップホップのシンボルになった。
 その反動としてジョージ・W・ブッシュ前大統領時代に徹底的な取り締まりが図られたのは、当然の流れだったのかもしれない。こうした歴史の中でも、リベラル派はマリファナの合法化を支持し、保守派は反対するという基本姿勢に大きなブレはなかった。
 だからこそ今、多くの保守派が合法化支持を公言しているのは注目に値する。」
「アメリカは何でもできると思っていた。でも、ここでは違った。今の彼らには、ほかにやるべきことが多過ぎるのだ。」「ジュバの人道支援関係者は、プロジェクトの初期段階で「復興」(基本的な社会サービスの復旧)ばかりに重点が置かれ、統治システムの構築が軽視されたと批判する。」「そもそも国づくりは外国人が行うべき仕事なのか、十分な額の援助があれば南部スーダンの改革は成功するのか、という疑問もある。」「援助マネーや好き勝手を言う外国人の専門家ばかりが多くて、その中心には誰もいない。彼らを助けたいという熱意は素晴らしいが、相手には支援を生かす能力がないのだ。」「シカゴのリッツ・カールトンよりジュバのお粗末なホテルのほうが高い。」「短絡的な開発目標を掲げる援助関係者は、長い目で見ると「地元経済に悪影響を及ぼす」とオルズワースエルビーは言う。「彼らは説明責任を負わずに他人のカネを使っているからだ」


「今ではたとえ金額は小さくても現金を給付すれば、世界で最も貧しい人々にも自己決定権を与えられることが実証されてきた。しかも彼らの決定は、特に健康と教育の分野で賢い選択であることが分かってきた。」「親は手元に現金があれば、子どもを学校に行かせる可能性が高い。「貧しい家庭が子供を学校に行かせないのは、働き手が必要だからだ」」「穀物中心だった貧困層の食生活に肉や果物、野菜が増えたとされる。」「栄養不良による青少年の発育不全が減った。」「女性は男性よりも、子供の健康や教育にお金を使う傾向がある。とはいえ、現金給付は貧困対策の特効薬ではない。貧しい母親に現金を支給すれば子供の就学率は上昇するかもしれないが、学校の質は子供たちの学習能力の向上につながる保証はない。教育や医療の質向上には別の対策が必要だ。」


第二次世界大戦後の景気低迷期には、イギリスは文字どおりケインズ方式で対応した。低迷期には政府が介入して景気を刺激するべきだと提唱した経済学者のジョン・メイナード・ケインズが、公的資金を振り分ける芸術評議会を創設したのだ。
 おかげで今では芸術団体が実験的な企画に挑戦できると、同評議会のアラン・デービー議長は言う。そうした企画は民間のスポンサーを見つけにくいが、大成功する可能性を秘めている。」
「イギリスではいまだに、美術館にカネを出すのは政府の役目だと考える人が多い。」


「優れたホラー映画を作るのに必要なのは、いま人々が何を怖がっているのかを考えること。映画館の中だけではなく、はるかに恐ろしい現実世界での「時代の恐怖」を考えることだ。」