Bi-Bo-6

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日常のあれこれ

『relations.』 Bonjour! Koyasan JUNE → AUGUST 2010

「すべての興行や商売というものは、それを膨らませるためには、息を吹き込まければならない。その息とは何かと言えば、新しい発想や意表を突く行動です。」
「手をつねられると、つねられた場所が痛いんじゃなくて、脳が痛いと判断する。気持ちもそれ自体が重いわけじゃなく、脳が憂鬱だと判断するから重くなる。だったら、常に脳が元気な発想をするように訓練しておかないと、能が元気であれば、常識にとらわれることもなくなるし。たとえば詐欺師は悪い奴ですよ。でも、こっちがポジティブに捉えれば、悪い奴だと知ったうえで話を合わせることもできるわけです。そうすると、ある意味、面白い奴になる。奴らは正しい情報や貴重な裏事情も持っていますから。奴らの話に乗るか乗らないかは、こっちがきっちり判断すればいい。」
「スイッチを切り替えるとは、次の一歩踏み出す勇気であるとも思うし。スイッチを切り替える具体的な方法を1つ挙げるなら、何でもいいから行動を起こすこと。本当になんでもいい。うどん屋に行っても、映画館に行っても、散歩でも何でもいい。じっとしてるのが最悪。行動を起こす、つまりどこかに行くと、見える景色が変わるじゃない?それが大事なんです。見える景色が変われば、発想も変わるから。だから、いろいろな場所でも言ってるんですよ、「旅をしろ」と。目的や目的地のない旅でいいから。たとえばブラジルに行くとしたら、そのブラジルでどこへ行くか、何をするかしか考えない旅人もいる。」
「だけど、ブラジルに行くまでも旅だから。そこを楽しめばいいし、目の前の景色が変わる事が大事。」

「声には匂いがある。」
「現代は無痛社会であり、遡るに、無臭社会だと言われる。理由は明確で、ラジオやテレビ、インターネット等が、直接的には痛みも匂いも発しないからだが、勢い、痛みや匂いがバーチャル化する事も、また言うまでもない。声に(具体的な)匂いがある等というのは明らかに情報過剰であり、遺棄されるべき領域だろう。しかしその後僕は、セックス中、エクスタシーが近づくと声がチェリーミルク臭になる娘と知り合い、肯定的な言辞だけがメントールの臭いを放つ物理の教師と知り合い(彼は常に生徒たちを否定していたので、ごくごくたまにメントールの臭いを放つのである)、爆笑すると「わっはっは」とカルピスソーダ+葉巻(因みに彼はノーンスモーカーである)の臭いをさせる友人と知り合い、まさにクロード・レヴィ=ストロースの言う所の「野生の思考」を行使してきたのだ。」

「自分が"天才"とか"うまい"とか思ったことはありません。ただ、努力する天才でありたいと思います。」

「こういう石庭のようなかたちの、観る者の思考の深さを推し量るような静◎な風景は、長いルートの宗教の流れの中で、日本でしか出会わないものであった。」
「受け身であれば不都合や不満が生まれたとき、誰かのせいにできるから楽ちんなのだ。」
「世の中は多くの"誰かのせい"="誤魔化し"であふれている。」

死ねばいいのに

死ねばいいのに