出演
ジョージ・クルーニー/ヴェラ・ファーミガ/アナ・ケンドリック
- ゴールデングローブ賞:脚本賞
- ロサンゼルス映画批評家協会賞:脚本賞
- ナショナル・ボード・オブ・レビュー:作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞
- ニューヨーク映画批評家協会賞:主演男優賞
- パルム・スプリング国際映画祭:監督賞、ライジングスター賞
という、いわくつきの作品!!!
最終日1日手前のレイトショーを観に行きました。
翌日には終わるというのに、お客さんは15人も!
脚本よし翻訳よし(戸田恵子さん)!
ジョージ・クルーニーの演技もすばらしい、
いわゆる「ヒューマン」というジャンルがお好きな方であればかなりツボにくるはず。
題材やキャストからサラリーマン向けと思われそうですが(確かにビターではあるものの)、
未来を担う学生が観ても大きな勉強になるはず。
そういった意味で20歳前後の人にも、おすすめ。
最高でした★★★
「あと何回でも観たい。」
「DVDが欲しい。」
「もう一度、じっくり考えさせて!」
…そんな風に思った映画。
そして、そんな風に思ったのは実は初めての経験。
(完全に私的だけど)記念すべき作品にめぐり逢えて(めぐり逢い、も観なきゃ!)光栄です。
文字通り、どうやって生きるか、について
改めて問題提起をしてくれる(ポイントを示唆する)そういったお話です。
その意味では、とてもわかりやすい指南書と言えるかもしれません。
ところが問題は浮き上がってくる一方なのに、
劇中ではそのanswerが登場しません、ご自分で考えなさい、宿題よ、と。そういうわけなのです。
また、タイムリーな話題として、世界的に不況が渦巻いているということもひとつ重要な点。
(株価は値上がりしてるものの、私たちが景気回復を感じるまでは果てしなく遠い)
決して物語を書く上でのテクニカルな話をするべきではないのですが、
私たちにとっても身近な話題ですし、感情移入せざるを得ません。
他にはタイプの違う女性が2人(4人!?)登場したことも、大事。
もちろん誰が正しいという話ではない。
全体を見て感じた感想は「対比」。
この映画に出てくるキャラクターはみんなベクトルがばらっばら。
その中で、つまり「あなたはどれ?」って選ばせるような仕組み。
ところが、これはインチキ占いでも有名な話だけど
人間って言うのは一言では表せないような複雑なものだから、どのキャラも受け入れることができるんだよね。
なかには「私だったらぜったいこんな選択しないわ」って思う相手がいるかもしれないけれど、
この映画の脚本はそこがすごい。
決して誰も嫌いにはならず、自分とまったく一緒でもなく(そこには手に届かない憧れの情感も含む)…
自分はどうやって生きていけばいいのだろう???
What should I do with my life?
以下ネタバレ
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