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日常のあれこれ

消費動向調査から「隣の芝生」を垣間見る(同年代の世帯のすがた)

 総務省は22日、消費を包括的にとらえる新指標として「消費動向指数(CTI)」を開発し、2018年1月分から公表することを決めた。家計調査の刷新とともに提供を始め、民間のビッグデータを順次、活用して速報性を強化する。

 ミクロの消費動向を示す家計調査は2人以上の世帯が対象で、これを補完するために17年8月を目途に単身世帯を調べる「家計消費単身モニター調査」を始める。18年1月には家計調査もキャッシュレス化に対応するなど改善。これらを合わせて、世帯の消費動向を包括的に把握できる指標体系を構築するという。

 マクロについても、GDP(国内総生産)統計の四半期別公表値では観測できない月次の値を推計し、両面から消費をみる。産学官連携の研究協議会を立ち上げ、ビッグデータの実用化を進めることも決めた。

 消費関連指標のあり方について議論してきた有識者研究会の提言を受け、高市早苗総務相は「多くの人に利用いただける信頼性の高い指標になると確信している」と話した。

総務省が消費の新指標に「消費動向指数」 2018年1月分から - 産経ニュース

 

消費に関する情報のビッグデータ化は著しい。CCCのTポイントしかり、Suica電子マネーの利用履歴然り。今日は上記総務省のリリースを見て、ふとe-statで「消費」と検索してみた。何か地図に起こしたら面白そうな調査はないかな、と思うのだけどやはり市区町村単位の粒度で公表されるデータというものは少ない。*1

今回は「同年代の世帯」のすがたを「覗き見」してみたいと思う。それには家計消費状況調査(月次)の中でも、「四半期単位の支出関連項目(2017年1~3月期)」というのが丁度良さそうだ。調査対象は「二人以上世帯」となっている。

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その中にある「世帯分布」という大項目の中の「5-2 世帯主の年齢階級別」というExcelをDLしてみる。この表の中には、「世帯主の年齢階級別(「〜34歳」からの5歳刻み)」ごとに、下記の項目が集計されている。

  • 世帯人員
  • 世帯人員別世帯数(1,2,3,4,5,6人〜)
  • 就業者数別世帯数(0,1,2,3人〜)
  • 世帯主の勤めか自営かの別世帯数(雇用されている人,会社などの役員,自営業主,その他)
  • 年間収入階級別世帯数(〜200,200-300,300-400,400-500,500-600,600-700,700-800,900-1000,1000-1250,1250-1500,1500-2000,2000万〜)
  • 在学者の有無別世帯数(いる世帯,いない世帯)

・・・ということで、「同年代」というレイヤで見るならば非常に赤裸々なデータが揃っているわけだ。*2

 

例えば、年齢階級別に「持ち家率」「ローンあり割合」を比較してみる。いずれも母数は「種類別世帯数の合計」としている。

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持ち家率

〜34歳のニューファミリーとなると持ち家率は5割未満。全国集計なので都市と地方を区別して見ることはできないけれど、それでも5割近くがすでに住宅を購入し定住しているというのは、自分の肌感覚からすると"逆に"多いように感じた。35〜39歳で住宅の購入は一気に増え、持ち家が6割を超える。その後、40〜44,45〜49歳で割合の増加は鈍くなり、50代になったところでいよいよ8割を超える割合に。その後も堅調に9割前後をキープ。

住宅ローンあり割合

早ければ40代後半からローンありの割合が下がっていく(返済完了)となるが、それでも60〜64歳で2割、65〜69歳で1割もの人がローンの返済を続けていることに驚いた。退職した後も毎月一定の額を住宅ローンの返済に費やすのはとても大変なことなんじゃないか、と素人ながらに思う。

 

隣の芝は、青いか?

気になるのは、この調査は「今の、その年齢を対象にしている」ところだ。早い話、40,50代以降の数値に関していえば「家を過去に買ったから、持っている」わけで、その年齢になって新たに持ち家を購入する層は多くはないだろう。

これから10年後20年後、私達がその世代に差し掛かったときに、同じような幅で割合が変わっていくのだろうか?それとも「平成生まれ」や「ミレニアル世代」は、いままでとは違う「社会」のすがたをつくるのだろうか?

*1:あえて言うなら、県庁所在地単位で公表される家計調査(月次)か、都道府県単位で詳細が見れる平成26年全国消費実態調査(5年に1度)あたりになるだろう。

*2:もっと赤裸々に、「1ヶ月単位での収支」の額を見るなら、家計調査がおすすめです。

小売店を打ちのめしたアマゾン 今なぜ実店舗に手を出すの? - Newsweek 日本版

アマゾンはショッピング時の価格比較をブロックするという特許で、密かに競争における自分たちの地位的優位を確保しようとしている。これはオンライン店舗や携帯を使ったショッピングについてのものである。特許内容によると、アマゾンが開発した技術は、顧客がWiFiにアクセスした時に彼らのインターネット上のトラフィックを特定し、彼らが競合他社のサイトにアクセスした際はそれを検知するものだという。

www.newsweekjapan.jp

 

 

羽田空港のおもたせたち

羽田空港T2のSMILE TOKYOで見つけたお菓子たち。

 

その1:(羽田空港限定)ラ・テールの焼きガトーショコラ・ラスク

 

trendy.nikkeibp.co.jp

 

夫が「パッケージがTOP'Sに似てるから…」と言って手に取ったお菓子には、「東京 世田谷」の文字が。もしやもしやと見てみれば、やっぱり。わが町三宿のラ・テールでした!*1

大地の菓子 ラ・テール | LA TERRE ラ・テール

中身は、文字通りガトーショコラのラスクですが、ざくざくと大きめなザラメが丁寧に引いてある。味は結構ビター。紅茶のお供とかにいい感じです。

簡易包装の6枚入648円(税込)がおすすめかな。

 

その2:上野風月堂のゴーフル缶

http://www.fugetsudo-ueno.co.jp/img/catalog/detail/FG-10.jpg

www.fugetsudo-ueno.co.jp


特に空港限定というものではないそうですが、とにかく缶がかわいい!

私はウィーンのDEMELというお菓子屋さんのパッケージデザインがお気に入りなのですが、こういった気品高いデコラティブな装飾にきゅんきゅんします。

www.demel.co.jp

 

 

そういえば、ゴーフルとゴーフレットの違いって何なのでしょうか?

 

 

*1:ラ・テールのパン屋さんは私が高校生の最後に人生で初めてアルバイトをしたお店でもあります。ブーランジェリー ラ・テール | LA TERRE ラ・テール

私がWECを好きな理由

http://www.underconsideration.com/brandnew/archives/24_le_mans_logo_detail.jpg


ル・マン24時間を観ていると、「わーこれだ!WECこそ私の求めてたモータースポーツ!」と思うものがそこにはありました。


F1は確かにかっこいいしドライバーにもタレント性があって非常に華やかな世界なんだけど、まずもってレギュレーションが超複雑ですぐ変わる、そしてドライバーに最適化されたチューニングも含め属人的な要素が大きすぎる、さらに規定の周回数を最も速く走破したドライバーが勝利するためにレースが短時間で終わるし、情勢も一方的なまま終わってしまうことが多い(競り合いや大逆転劇などが毎回起こるわけではない)なあ、などと長らくぼんやり感じていた。


そこへ颯爽とあらわれたWEC!*1
こういうのこそ地上波で観たいのだけど…まあさすがに24時間生中継は無理ですかね…ヨーロッパでは無料の放送で観れるのかな?うちはJ SPORTS3で観ました。

ル・マン24時間レース」のサルトサーキットは1周約13.6kmの長いコースであり、WEC(世界耐久選手権)のサーキットの中ではダントツに速い超高速サーキット。制限される燃料で速く走る効率の良さが求められる。そこに必要なのはチームの技術だけではない、ドライバーの燃費消費を考えたドライビングの工夫も大いに必要になってくる。

そして、24時間の戦いの場面では激しいバトルになることもあるし、その中で周回遅れとなるLMP2のマシン、さらに速度域の低いGTクラスのマシンをいかにうまくかわして行くかも重要なポイントだ。クラス違いのマシンをパッシングする際のリスクは常につきまとい、彼らと絡むアクシデントは絶対に避けなければならない。なおかつ効率の良いドライビングも求められるわけだから、ドライバーは大変だ。
それだけではない。アクシデント発生時にはセーフティーカーが導入され、レースが度々、中立状態になる。その後のレース展開の判断力、チームクルーたちの仕事ぶりは大きくレースの行方を左右する。チームの指揮系統がしっかりしていなくてはならないし、眠る暇もないメカニック達の集中力も必要。総合力、経験など様々な要素が絡み合い、レースが動いて行く。
トヨタ、アウディ、ポルシェの対決は単なるスピード勝負ではない。新時代のル・マン24時間レース!(辻野ヒロシ) - 個人 - Yahoo!ニュース


周回数ではなく規定の時間数走りきることが求められ、その中で何度も起こるピットイン、抜きつ抜かれつの駆け引きとテクニック、ドライバーの交代とマシンのトラブルは順位を大きく変えることもある。レース全体と、スティントごとの評価。
とにかくドラマがてんこ盛り。フルコースでどきどきわくわくが止まらなくて、そして私が、モータースポーツ最大の魅力だと思っているあの轟音を6時間も、24時間も聴いていられる幸せ。LMP1やLMP2ばかりが国際映像には映るけど、その死角で必至に競り合いを繰り広げているGTE Pro及びGTE Amの頑張り。
今年のル・マンはやはりトヨタに勝ってもらいたかったのだけど、でも、「えっ可夢偉どこ?7号車は?えっ、9号車……!?寝て、起きたら順位が変わってた、リタイアしてた!」という体験があまりにも衝撃的すぎて、それでWECに惚れてしまったと言っても過言ではないと思う。一時はLMP2の車が首位を走るという波乱に加え、レース最終盤にはGTE ProにおけるシボレーVSアストンマーチンの米英死闘!*2もう最高でした。後日、J SPORTSの再放送もちゃんと観て深夜〜早朝になにが起こっていたのかキャッチアップしましたよ。
あとまあ車のシェープ的にも個人的にはフルカウルが好きなので*3、LMP, GTEといったクラスの車はちょうどしっくりくるデザインなのかなーと思っています。

先週末のニュル6時間ももちろん観てました(ゴールは深夜2時すぎだったからやっぱり寝てたけど…)。トヨタ、ツイてないと思うけど、でもまたしても予選でポールポジションを獲得した可夢偉さんやっぱり音速。ニュルのコースは高低差とカーブの多さがまたサルト・サーキットとは違っておもしろかった。ポルシェのダウンフォースすごいねって話もあります。

 
2017年のレーススケジュールはこちら。個人的には冬の上海レース気になるな〜。
8月は大会がないので飢えるけど、9月からは3ヶ月で5戦もある。幸せ。

大会名 開催日 サーキット
第1戦 シルバーストン6時間レース 4月16日 シルバーストン・サーキット
第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 5月6日 スパ・フランコルシャンサーキット
第3戦 ル・マン24時間レース 6月17-18日 サルト・サーキット
第4戦 ニュルブルクリンク6時間レース 7月16日 ニュルブルクリンク
第5戦 メキシコシティ6時間レース 9月3日 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
第6戦 オースティン6時間レース 9月16日 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
第7戦 富士6時間レース 10月15日 富士スピードウェイ
第8戦 上海6時間レース 11月5日 上海インターナショナルサーキット
第9戦 バーレーン6時間レース 11月18日 バーレーン・インターナショナル・サーキット

ジャッキーチェンDCレーシングのオーナーさん、来ないだろうか。
トヨタ・ガズーも頑張れ。下記の記事おもしろいです。
toyotagazooracing.com
 

WEC - 2017 24 Hours of Le Mans - Highlights

*1:FIA世界耐久選手権

*2:アストンマーチンに軍配が上がった

*3:'89年生まれというレッツ&ゴー!!全盛期の世代だから。